トップ > 東京都知的財産総合センター > 海外知財ワンポイントレッスン > 韓国知的財産権侵害事件への対応(5)韓国著作権委員会への調停申請 ~海外知財ワンポイントレッスン~

海外知財ワンポイントレッスン

韓国知的財産権侵害事件への対応 トップページへ

2015年4月22日 掲載

韓国知的財産権侵害事件への対応(5)
韓国著作権委員会への調停申請

著作権侵害事件が発生した場合、韓国著作権委員会に調停を申請する方案を検討することができる。

1.調停部の構成

 調停委員は著作権分野に精通した弁護士、学者、関連分野専門家で構成され、委員会は委員三名からなる合議7部と弁護士一名からなる単独4部等、全11個の調停部を置いている。調停を通して当事者間の合意が成立すれば、これを調書に記載することになるが、当該調書は裁判上の和解と同一な効力を持つことになる。

2.調停の対象

 調停の対象としては、著作人格権、著作財産権、著作隣接権に関する紛争、補償金に関する紛争等がある。

3.調停の現況

 2012年の調停申請件数は全78件であり、うち21件の調停が成立した。コンピュータープログラム著作権物、語文著作物、音楽著作物の申請件数が多く、演劇著作物、建築著作物、映像著作物、図形著作物等に対しては調停申請が1件もなかった。2013年上半期の場合、全55件の調停が申請されたが、うち24件の調停が成立した。昨年度に比べ美術、写真、映像、演劇著作物に対する調停申請が増え、調停申請著作物が多様化しつつある傾向を見せている。

言文 音楽 美術 写真 著作隣接物 コンピュータプログラム その他
~2007 315 118 192 154 33 211 63 1,124
2008 9 15 5 10 1 13 9 62
2009 10 3 7 11 4 16 4 55
2010 18 6 12 7 7 8 4 62
2011 26 1 11 7 11 19 7 82
2012 17 13 1 4 10 33 0 78
2013.6 12 2 5 3 6 23 4 55
407 158 233 196 72 323 91 1,518

資料協力 リ・インターナショナル特許法律事務所

韓国知的財産権侵害事件への対応 トップページへ

東京都知的財産総合センター

東京都台東区台東1-3-5 反町商事ビル1F
電話:03-3832-3656
E-mail:chizai【AT】tokyo-kosha.or.jp
※迷惑メール対策のため、「@」を【AT】としています。