【Vol.9】2019/03/12
日々の確認から生まれた成功事例
情報ツールとしての活かし方

  • 写真左:発注者 東京信用保証協会 経営支援部 経営支援統括課 課長代理 森 博之氏
  • 写真右:株式会社三洋 東京本社 総合企画推進部 国内事業推進課 上野 きらら氏

ビジネスチャンス・ナビ2020(以下、チャンスナビ)に掲載される発注案件には、商品や作業を指定した具体的な案件から、受注側からアイデアを含めて提案いただくものなど、様々なケースがあります。今回は「もらってちょっと嬉しいモノ」をコンセプトに、受注者側がプレゼンテーションを行う案件。受注秘話のほか、受注者側のマーケティング方法もご紹介します。

来場者の心をつかむノベルティグッズをアイデアから提案依頼

発注者:東京信用保証協会 経営支援部 経営支援統括課 課長代理 森 博之氏(以下、森) 当協会が定期的に開催している「江戸・TOKYO 技とテクノの融合展」では、これまでも様々なノベルティグッズを作ってきました。以前はカタログから候補を選ぶというやり方だったのですが、だんだんと同じような趣向になってしまい、限界を感じていました。そこで今回は、「もらってちょっと嬉しいモノ」というコンセプトでノベルティグッズの調達という発注案件をチャンスナビに掲載し、そこから自由にアプローチを受け付けることにしたものです。

決定までの経緯は、実際にエントリーしていただいた企業が23社、その中から提案内容を比較検討し、最終的に4社から現物をお預かりしました。その後、仕様の確認や直接のご説明を経て、最終的に株式会社三洋さんに絞り込みました。

受注者:株式会社三洋 東京本社 総合企画推進部 国内事業推進課 上野 きらら氏(以下、上野)実は、チャンスナビで案件を見た瞬間「うちの『Door Cube』しかない!」と思いました。従来、この商品には社名やロゴを入れるスペースがなく、PRを兼ねたノベルティとしては訴求力が弱い部分がありました。しかし、昨年度弊社が70周年を迎えるにあたり、自社のノベルティとして商品につけるネーム入りのマグネットプレートを制作したところ、ご好評を頂きました。そのような経緯もあり、これはいける!と、すぐに案件にエントリーしました。

ノベルティグッズは、感謝の気持ちを表す重要なもの

 「江戸・TOKYO 技とテクノの融合展」は、中小企業の皆さま、関係機関の皆さまなど、すべてのステークホルダーに感謝の気持ちを表すとともに、「中小企業のベストパートナー」として当協会のさらなる発展の契機ともするためにスタートした経緯があります。ノベルティグッズは、出展ブースを訪問された来場者の皆さまに、最後にアンケートを書いていただいたときに感謝の気持ちのひとつとして、進呈しています。来場者にはぜひ良い印象を持ってお帰りいただきたいので、私たちもグッズの選定にはとても気を使っているのです。三洋さんは、そんな私たちの気持ちをくみ取り、まさにコンセプトに合致したご提案をいただきました。また、当初から一貫して丁寧にご対応いただき、納品時にも立ち合っていただけたことでとても安心できました。

今回の商品の良さは、一目ではドアストッパーと分からないぐらいデザイン性が高いところです。「これは何?」から始まり、会話も生まれます。色も3色あり、皆さん楽しそうな顔で選んでいました。きっと、「あのイベントでもらった」と覚えていただけたのではないかと思います。

どんな時期に情報がアップされるか、毎朝確認する

展示会でご来場者に進呈されたノベルティ。写真左下がロゴ入りのマグネットプレート。

上野 『Door Cube』は、『PVC Design Award』というコンテストから生まれ、弊社が発案者とともに商品化したものです。中のボールは摩擦係数の高い素材を用いており、摩擦でドアを止めるのですが、従来なかった新発想のドアストッパーとして、テレビなどメディアにも多数取り上げられています。ご家庭や会社のみならず、病院から幼稚園まで幅広く使用されています。
東京信用保証協会さんへご提案したときも、サンプルをお渡しして、実際に試していただいてからの反応が大きかったです。納品については、国内生産ですし、既に1万個以上売れている商品ですので、特に問題はありませんでした。

チャンスナビでの受注は、今回が初めてですが、私が配属されてから2年間、毎朝チャンスナビで発注案件を確認しています。便利機能も活用し、チャンスナビの利用者アカウントを追加(「親アカウント=申請者:上司」と「子アカウント=利用者:自分」)し、複数名で確認できるようにしています。(参考:利用者追加機能)

エントリー可能なものはすぐに上司に相談します。そのほか、一見関係ない案件についても、どのような内容を、どのような自治体や企業が、どの時期にアップしているか、動向をチェックし、定期的に報告しています。弊社は、軟質ビニールやポリプロピレン、樹脂などの化成品の加工、印刷を得意としています。
そのため、業界を問わずお客さまがいらっしゃいますので、広くリサーチを行うことは、新規顧客の獲得にもつながります。また、具体的な商品名ではなく、今回のように発注側の希望が書かれている場合も多いので、一緒に開発を行うという提案も可能です。

私の所属は国内事業推進課であり、営業部隊へのハブとなり、案件をつないでいくという役割もあります。毎日、チャンスナビにログインすると、たくさん案件が更新されていることを実感します。確認作業は10分から30分程度なので、どこに大事なお話が眠っているか、引き続きチャンスナビを活用していきたいですね。

「江戸・TOKYO 技とテクノの融合展」実行委員会事務局のみなさん

企業名 東京信用保証協会
業種・事業内容 信用保証業務・経営支援業務
URL http://www.cgc-tokyo.or.jp/
企業名 株式会社三洋
業種 種商品卸売業,プラスチック製品製造業
事業内容 合成樹脂、繊維、ゴム、皮革、等の原料・素材の販売、合成樹脂、鉄骨を素材とした各種資材並びに各種製品の販売、紙・繊維製品、ゴム製品、包装資材の販売、小間物、文房具、紙製品、雑貨、花火、食料品(生鮮品を除く)の販売、薬剤の販売、電化製品の販売、医療機器の設計、製造及び販売、店舗、オフィス、住宅等のインテリア用品、什器の販売並びに内装工事の設計施工、建築請負工事の設計、施工、管理、不動産の貸付、文具等の製造など
URL http://www.sanyo-ltd.com/

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