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人材育成計画作成支援事業 支援事例(2)〜前田金属工業株式会社〜

現場第一線社員のサービス品質向上、意識改革への支援効果

前田金属工業株式会社(立川市)は昭和26年創業の鉄・非鉄などの金属スクラップ処理を行う老舗企業です。4階建てビル相当の防音壁、搬入口の高速シャッター、防塵ミスト装置、防振設備(大型切断機)、太陽光発電などの環境配慮設備を持っています。また、出入口の警備員常駐などの安全対策も徹底しています。同社は、住宅街に立地しているため、近隣との共生を図り、環境保全企業としてのイメージアップにも取り組んでいます。

サービスの基本を教育したい

前田 聡一郎社長

前田 聡一郎社長

前田聡一郎社長は35歳で会社を引き継いで3年目になります。廃棄物中間処理施設のイメージを一新すべく設備の充実を進める一方で、搬入顧客のスクラップ等の廃材の引き受けや技能を担当する業務部員6名のサービス品質向上が課題と前田社長は考えていました。こうした中、公社の人材ナビゲータによる人材確保・育成総合支援事業を知り、相談することにしました。

人材ナビゲータの気づき

人材ナビゲータは、業務部員全員に対するインタビューを通して仕事や会社に対する意識、考え方を把握することから始めました。すると、社員の会社に対する満足度は極めて高く、経営トップに対する信頼感など非の打ち所がない状況がわかりました。しかし、その点に前田社長の持つ課題との大きなギャップがあるのではないかと人材ナビゲータは気づきました。つまり、居心地がいいがゆえに会社、仕事に対する甘えの体質があるのではないかということです。

月例業務部研修会の実施

研修会の様子

研修会の様子

研修会をスタートしてみると、業務部員は教育研修経験が少ないため、とても新鮮に感じていました。研修会では、「そもそも仕事とは何か」「自分たちの仕事、サービス業とは何か」「サービスの本質は何か」「顧客の期待とは」「搬入顧客に対するサービスはどうあるべきか」「チームワークはどうか」などをテーマとし、また、特殊技能は当然のことながら、挨拶、対応力、コミュニケーション全般を基本から徹底的に確認しました。そして、サービス品質を高めて、圧倒的なリサイクル価値を提供できる企業を目指すことを共有しました。

社員全員で企業理念を策定

人材ナビゲータによる研修プログラムは企業理念の確認、共有に向かいましたが、折しも前田社長が着手しようとする新たな「企業理念」策定と一致するタイミングでした。そのため、人材ナビゲータがファシリテータとなり、業務部員はもちろん、会長、社長はじめ総務部員、社員全員参加で「企業理念」を策定することになりました。
「自分たちが大切にすることは何か」「顧客にどんな価値を提供するのか」「前田金属工業はどうあるべきか」などトップダウンで浸透させようとするやり方ではない、ボトムアップでもない、まさにトップと現場が一体となった全員議論の末、「自分たちで作る新しい企業理念」がまとまりました。提供すべきサービスとは何かを考え、自分たちの会社の方向はどうあるべきかを定めました。地域で圧倒的に一番の評価を得るリサイクル企業を不動のものとし、これからも力強く前進することを大いに期待しています。 (人材ナビゲータ 下山誠美)

連絡先

人材育成計画の作成支援前田金属工業株式会社
代表者:代表取締役社長 前田 聡一郎氏
所在地:東京都立川市柴崎町6-19-28
TEL:042-523-2411(代) / FAX:042-523-2413
URL:http://www.maeda-metal.co.jp
従業員数:10名

□ 問い合わせ先 □
企業人材支援課 人材支援係
TEL:03-3251-7904 / FAX:03-3251-7909
E-mail:sangyo-jinzai@tokyo-kosha.or.jp

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