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人材育成計画作成支援事業 支援事例(2)〜株式会社八工製作所〜

次代の幹部人材育成を目指して、継続的な教育に取り組み始めた

FA関連・省力化装置 株式会社八工製作所は、半導体および省力化機器の設計・組立を主な業務としており、富士電機システムズ株式会社をはじめ多くの企業から品質の良さを高く評価され、長期に継続的なお取引を行っています。
 盤・装置システムのEMSプラニングからシステム構築までワンストップで受注を実現。産学公連携による取組みにも積極的に参加しています。平成17年には、「低温ブライン循環装置の改良及び新型機の開発により提案型企業の脱皮」をテーマに、東京都より経営革新計画の承認を受けています。
※右上の画像は、FA関連・省力化装置。多品種・少量ロットの製造に適した自動機から医薬品製造における検査装置まで幅広い省力化機器の設計・製作を行います。

人材育成計画を公社とともに作成

 同社は、ISO9001を平成12年に取得し、この品質方針に基づき品質マネジメントシステムを効果的に改善していくために、品質に関する継続的な教育を実施している。こうした業務に必要な技術力を身につけるための研修には積極的に社員を参加させてきた同社であるが、社員の会話力や文章力等の不足から、小集団活動や組織内の報・連・相等のコミュニケーションも活発でないことを問題視し、解決の方策を模索していた。
 そのような時に、公社が平成20年度から実施している「人材育成計画作成支援事業」のことをホームページで知り、早速これを活用することにした。平成20年9月〜11月の2カ月間、公社の人材ナビゲータが、同社従業員へのアンケート調査や幹部・中堅社員10名前後へのヒアリング調査を通じて、現状の問題点や課題を明確にした。そしてそれらを解決するための公共機関を中心としたさまざまな支援施策の活用方法などを人材育成計画書にまとめた。現在同社は人材ナビゲータが情報提供した各種人材面の支援を活用しながら、社員の能力向上やモチベーションアップへの取り組みを行っている。

公社のオーダーメイド研修を活用して幹部人材育成に取り組む

問題解決研修成果発表会の様子 人材育成計画の第1ステップとして、グループリーダー以上を中心とした約20名の社員に、主に基本的なQC手法の習得と職場内での実践的な問題解決についての研修を行った。社外で会議室を借りて、半年間に渡って毎月1回実施したが、このような長期に渡る研修は過去に実施したことはなかった。こうした研修の結果、自社のメンバーとの話し合いや組織の壁を越えた話し合いも活発になってきたという。そして10月期には、この研修を受講したメンバーを講師役にして、全社員研修を4日間実施した。このように社外での研修を通じて、社内で講師ができる人材を育成していくことも第1ステップの目的である。
 今後の第2ステップとしては、対人スキルの向上を目指した研修を予定している。第1ステップの研修成果分析や受講者ニーズの再調査等をもとにして、人材ナビゲータと同社とで再度検討を行った結果、この研修を行うことになった。今春から毎月1回のペースで半年間ほど実施する計画をしている。
 自社のみで人材育成について模索するよりも、このように、公共機関で無料で実施している支援制度をうまく活用するのは、資源の限られた中小企業にとって、負担を抑えつつスキルアップできる一つの方法であろう。

連絡先

株式会社八工製作所人材育成計画の作成支援株式会社八工製作所
 代表取締役社長:杉浦 文憲氏
 所在地:八王子市明神町2-10-8
 TEL:042-642-5568(代) / FAX:042-645-5487
 従業員数:53名

□ 問い合わせ先 □
企業人材支援課
TEL:03-3832-3675 / FAX:03-3832-3679

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