環境
遠距離でも読み込むことができるバーコード、「XPANDコード」。街中でスマートフォンをかざすだけで、観光や災害の情報を得られるツールとして世界から期待されています。景観を壊さないスタイリッシュなデザインも高く評価されています。
XPANDコード
空間リンク用の新しいバーコードとして開発された、「XPANDコード」。利用方法はQRコードと同様で、手持ちのスマートフォンにXPANDコード/QRコードに対応したアプリかウェブサイトで読み込むだけ。街の道路標識にXPANDコードを設置して観光情報を提供したり、駅のサインに設置して乗車予定の電車やバスの運行情報を知らせたりと利便性の高いツールとして活用が見込めます。遠距離からの読み取りに強く、埼玉スタジアム2002で行った実験では215m離れたビジョンの読み取りに成功しました。また、横長スリット形状のため景観に馴染みやすく、正方形のQRコードと比べて表示面の利用効率が高いことも特徴1つです。
当社の前身はデザイン会社で、東京メトロをはじめとした全国300駅以上の案内サインデザインを手掛けてきました。その経験のなかで「都市とスマートフォンが連携するコネクテッドシティを実現したい」と思い至り、景観を壊さず街に馴染むバーコードを目指し開発を開始しました。汎用性を重視しているため、一般的なプリンターでの出力を可能にし、導入コストを抑えています。また読み取りもXPANDコード/QRコードに対応したアプリかウェブサイトを利用すればすれば、誰でも利用できます。また、スマートフォンの言語設定に合わせて各国言語で表示が行えるため、多言語対応をスムーズに行うことができるように致しました。
オープン技術や汎用技術を組み合わせて開発している。そして低コストで導入できるようにすることも心がけた。
汎用性を重視している。導入にコストをかけないことで幅広く普及するようにしたい。印刷はQRコードと同じで特殊インクが必要なく、一般的なプリンターで出力することができる。読み取りも手持ちの端末でXPANDコード/QRコードに対応したアプリかウェブサイトを利用すればOK。今後色々なアプリで読み取れるようにしていきたい。
政府や自治体の公募に採択されている。その他にドイツ、インドネシア、中国で出展も決まっている。日本だけでなく世界的に通用するグローバルなシステムとして展開していきたい。
インバウンド向け標識製品へ組み込む形で、現在は国内1000箇所ほどに導入されるようになりました。交通機関や公共空間への利用はまだまだこれからですが、今年に入って政府・自治体などから相次いで評価をいただき、欧州・中国・ASEANでも展開を始めることに。2020年代には、グローバルで広く愛される技術となることを確信しており、この場でも多くの方に知っていただきたいと思います。
〒104-0061
東京都中央区銀座6-6-1 銀座風月堂ビル5F
TEL:03-6215-8400
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担当者名:南木 徹
掲載内容は2019年10月現在のデータです。