テーマ3 安心・安全の確保に関する技術・製品の開発 1.現状・市場動向と課題現状と課題 2020年以降、サイバー詐欺犯罪が急増(参考1) テレワークの浸透に伴って、セキュリティ対策の重要性が増す(参考2) 図表 13.テレワークの情報セキュリティに関する ICT環境の普及やコロナ禍による行動制限等により、小学生の親の約6割が子供の日常生活について不安を感じている。 最も不安なこととして、「屋外での事故や怪我(25%)」や「連れ去り、通り魔等による危害(25%)」等の生命に関わる危険のほか、「インターネット上のトラブル、危険」を挙げる親も約2割に上っている。 図表 14.小学生の安全面で最も不安なこと(出典3) 懸念点(複数回答)(出典2) デジタル技術の進展に伴ってサイバー犯罪の検挙数は増加傾向にあり、2022年には過去最多の12,369件となった。2020年以降は、実在の企業になりすまして偽サイトに誘導し、個人情報を盗み取るフィッシングをはじめとする詐欺犯罪が急増しており、2022年におけるサイバー犯罪の3割を占めている。 図表 12.サイバー犯罪の検挙件数の推移(出典1) コロナ禍によりテレワークの普及が推進されているが、セキュリティへの不安が阻害要因のひとつとなっている。 総務省の調査によれば、テレワークを導入していない企業の約1割が、導入しない理由として「情報漏えいなどのセキュリティが心配だから」と回答している。具体的には、会社外での業務用端末利用そのものへの不安や、マルウェア(ウイルス)感染、外部からの不正アクセスによる業務への影響等への懸念が根強く、更なるセキュリティ対策の強化が求められている。 小学生の親の6割が、子供を取り巻く環境に不安を感じている
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