HTML5 Webook
21/59

第3回「東京eスポーツフェスタ」が開催される 都は、eスポーツの競技大会と関連産業の展示会等を組み合わせた「東京eスポーツフェスタ」を2020年度から開催している。 2023年1月に開催した「東京eスポーツフェスタ2023」の総来場者数は4,400人、オンライン動画配信の総視聴数は約10万回となった。 国は、スポーツに関する施策の総合的な推進を行う5カ年計画の「第3期スポーツ基本計画」において、総合的かつ計画的に取り組む施策のひとつとして「スポーツ界におけるDXの推進」を定めた。 また、2022年12月に公表した「スポーツDXレポート」では、DXによるスポーツ産業の事業環境の変化(視聴方法の変化、データビジネスの拡大、web3.0時代の新しいサービスの台頭等)を踏まえ、今後のスポーツビジネスで留意すべき法的課題を整理している。 都は、「TOKYOスポーツレガシービジョン」において、東京2020大会で得た成果を「スポーツフィールド東京の実現」に繋げるため、都立スポーツ施設の戦略的活用やスポーツに触れられる場の拡大、パラスポーツの振興等の取組を進めている。2022年にはわが国で初となる「デフリンピック大会」の開催地に都が決定し、2025年の開催に向けた準備も始まっている。 また、都立産業技術研究センターは、「障害者スポーツ研究開発推進事業」により、障害者スポーツ用具の新製品開発を支援している。 政策動向 「第3期スポーツ基本計画」に基づき、スポーツ分野のDX活用を促進 都は「TOKYOスポーツレガシー」を活用し、2025年デフリンピック大会の準備を開始 市場動向 国内市場は2025年に15.2兆円(参考3) eスポーツ市場は180億円に拡大見込み 将来予測(出典3) スポーツ庁の試算によれば、スポーツ産業の国内市場規模は2020年の10.9兆円から2025年には15.2兆円に拡大すると見込まれている。 現状では、スポーツツーリズム等の「周辺産業(3.7兆円)」と「スタジアム・アリーナ(3.0兆円)」が占める割合が大きいが、2025年までに最も伸びが期待されるのは「アマチュアスポーツ(対2020年比200%増)」と「IoT活用(同120%増)」と予測されている。 図表 22.スポーツ産業の市場規模(分野別)と 新たなスポーツ関連市場として期待されるeスポーツの市場規模は、2021年の78億円から2025年には180億円(年平均成長率(CAGR)23.0%)に成長すると予測される。 図表 23.eスポーツ産業の市場規模と将来予測 (出典4)

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る