プラスチック循環技術 先端材料・素材 図表 43.アップサイクルのイメージ (廃棄間近のパンでクラフトビールを製造)(出典5) 一方、中小企業・スタートアップはアップサイクルに必要な大量の原料を確保することが難しいため、生産量を増やしにくいという課題もある。この点について、大規模な原料調達ルートを持つ食品や化学の大手企業と連携する例がみられる。 効率的に廃プラスチックを分別回収し、リサイクルまたはエネルギーとして再利用を図る技術である。 再資源効率向上を実現するIoT技術や、廃プラスチックを素材として利用するための液化技術、再生プラスチックを原材料とする各種製品、AIを用いた選別ロボット、マイクロ波熱分解法による再生資源化技術等、中小企業による様々な技術・製品が開発されており、シェア獲得の見込みも十分にある。 環境負荷の低減やカーボンニュートラル実現等に資する新たな材料・素材に関する技術である。次世代蓄電池として開発が進む全固体電池の電解質材料や、モーターや次世代半導体への活用が期待される窒化ガリウムやシリコンカーバイド、食物由来のセルロースナノファイバー等の次世代素材は、環境負荷が少なく、自動車、家電、化粧品等多岐にわたって活用・普及が期待されている。 経済産業省は、「バイオものづくり革命推進事業」により、民間の先端技術・素材開発を支援している。従来、素材の開発は研究機関や大手企業を中心に進められてきたが、近年では大学と共同で新素材を開発した中小企業の例もみられる。 3.引用・参考文献 〇引用 (出典1) 「2021年度温室効果ガス排出・吸収量(確報(出典2) 「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン(出典3) 「ゼロエミッション東京戦略」(東京都、令和(出典4) 「『次世代型太陽電池の開発』プロジェクトに (出典5) 「フードテックを活用した食のアップサイクル〇参考文献 (参考1) 「2021年度温室効果ガス排出・吸収量(確報(参考2) 「東京都環境基本計画」(東京都、令和4年9(参考3) 「2021年プラスチック製品の生産・廃棄・再資(参考4) 「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン(参考5) 「プラスチック資源循環戦略」(環境省等、令(参考6) 「『未来の東京』戦略 version up 2023」(東京(参考7) 「環境産業の市場規模・雇用規模等に関する報(参考8) 「GX実現に向けた基本方針 参考資料」(経 値)概要」(環境省、令和5年4月) 成長戦略」(経済産業省等、令和3年6月) 元年12月) 関する研究開発・社会実装計画(案)の概要」(資源エネルギー庁、令和3年8月) 促進事業 報告書」(東京都) 値)概要」(環境省、令和5年4月) 月) 源化・処理処分の状況」(一般社団法人プラスチック循環利用協会、令和4年12月) 成長戦略」(経済産業省等、令和3年6月) 和元年5月) 都、令和5年1月) 告書」(環境省、令和4年3月) 済産業省、令和5年2月)
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