人材の希少価値高い低い*必要により派遣やアウトソーシング による代替検討エキスパート・スペシャリスト型人材・専門実績・経験特化による貢献定型業務型人材・経験習熟、マニュアルに基づく貢献人材スキルの企業の独自性新規製品・事業創発型人材・自社固有技術に基づく新製品、新規事業の具現化、収益化熟練技能・技術発揮人材・固有技能・技術の発揮・後継者育成・組織ノウハウのナレッジ化高い10図表1-5 企業における人材構成(ポートフォリオ)の概念例②多様な人材の活用(知識・経営を活かすダイバーシティ&インクルージョン)ダイバーシティ経営とは、経済産業省の定義によると“多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営”を指します。中長期的な企業価値の向上のためには、その原動力となる多様な個人のスキル、価値観、専門性等の知識と経験を積極的に取り込み、具現化していくことが重要です。企業の中には、同じ様な考え方や価値観をもった社員が多く(組織の同質性)、一体感の醸成が進んだ職場もあると考えられますが、今後の事業・組織の変革を想定し、ダイバーシティ推進の段階的試行・検証が必要です。③リスキル・学び直し(デジタル、創造性・アーキテクト思考等)デジタル・AI化等、事業環境の変化に対応するためには、新たなジャンルの知識・スキルの体得が求められることは言うまでもありません。具体的には、ITリテラシー、データサイエンスのベースとなる統計・分析スキル、新たなビジネスモデル構築のための創造性やアーキテクト思考(基本設計・構想力)等が挙げられます。そのためには、個人のキャリアを見据え、社内外で通用するレベルの向上を目指す計画的、継続的な仕組みの整備が求められます。④従業員エンゲージメント「従業員エンゲージメント」とは、“多様な個人が仕事に主体的・意欲的に取り組めていること”と定義されます。経営戦略の実現や新たなビジネスモデルを実行する人材が、自身の能力・スキルを発揮してもらうためには、従業員が自ら働きがいを実感し主体的に取り組むことができる環境づくりが必要と
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