令和5年度 人財マネジメントハンドブック
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54Step1活動の組織化」を決断Step2経営理念+アジリティ経営をHPにて社内外にアピール改善・改良効率化チームStep4改善・効率化を テーマに問題(困っていること)の棚卸と問題対応のスピードアップStep5提案制度の再構築他社での成功事例を参照し、自社で検討・試行の展開を実施「業務の改善・改良、効率化のための全社■原則として、従業員が個人の意志でチームを選択・参画 月2〜3回程度の実施 現場人材の経験則と管理部門スタッフの第三者の目の両方で問題・課題の設定と解決策を検討■毎回課題・テーマを設定、構成はグループ別ディスカッション+発表+質疑応答+まとめ■PDCAサイクル、ロジカルシンキング、失敗学、他社事例等のミニ研修をこの活動に組み込み(必要により外部講師によるスキル研修を実施) 以下「改善・改良効率化チーム」を中心に解説図表3-14 実行のステップと方法■「アジリティ経営:迅速+顧客対応の柔軟性」 従来からの特長である品質・技術力、短納期の更なる向上を目指すとともに、自社製品の拡大・ブランド化、デジタル・IT化対応、人材の質の向上を同時並行で展開Step3 各部門・工程横断型チームの設定製品開発チーム■チーム毎にポストイット(カード)に記入 同類の内容のまとめ、一覧表の作成 できるものは即実施 優先度・難易度の高いものは関係者間で協議 状況を定期的にフィードバック、効果を発表■現行の提案制度は個人別に偏りが多いこと 問題の定義まではできても、原因の掘下げ、対策立案までは難しいことからチーム制:個人の問題をチームで検討、問題指摘のみでチームリーダーが職場を回り話を聞く“御用聞き制”を導入人材育成開発チームIT・デジタル化推進チーム(3)「業務プロセスの改善」からのアプローチ(事例)①問題認識・背景とテーマ・当面の目標【板金製造業】ア.問題認識と背景…自社オリジナル製品の開発を起点として新規開拓は進む一方、品質不良や納期遅延が発生。検査部門のボトルネック等個々に原因はあるものの、構造的な改革が必要と判断イ.テーマの設定と当面の目標…「業務の改善・改良、効率化のための全社活動の組織化」を決断、現行経営理念に「アジリティ経営:迅速+顧客対応の柔軟性」をHPで社内外にアピール、事業戦略をもとに4つの組織横断型のチームを設定、月2~3回程度の全体ミーティング+ミニ研修のスタイルでチーム毎に目標を設定、全社としては一人当たりの生産性を検証(30%アップ)②実行のステップと方法

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