令和5年度 人財マネジメントハンドブック
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55(4)「組織開発」からのアプローチここで言う組織開発は、以下のとおりです。ア.計画的な変革であることイ.行動科学の知識・スキルが活用されていることウ.組織の中で起こるプロセスを対象としていることエ.組織が適応し革新する力となっていること「組織開発の探求」ダイヤモンド社(中原淳・中村和彦)参照①問題認識・背景とテーマ・当面の目標【情報通信業】ア.問題認識と背景…在宅勤務やテレワークの頻度も高く、コミュニケーションに難ありと認識。加えて研修メニューの整備を行い、公的資格取得支援、自発的受講を推奨しているが期待通りの結果となっていない。又目標管理制度は導入しているが、面談の実施・内容にはムラがあり、形骸化している。③設計・運用における留意点・対症療法ではなく、個々の問題でも企業全体で影響度を考え全体最適化を意識した対応が重要となります。・生産性向上は、システムの改変や設備投資等と人材の意識と質の向上の両面からのアプローチが重要で、双方が連動して、問題解決につなげることが大切です。・活動の継続性を担保するためには、他社事例の研究と自社適用へのカスタマイズや短い時間での解決を図るためのスキル訓練も重要で、人材のレベルを意識したミニ研修の繰り返しが効果的と考えます。イ.テーマの設定と当面の目標…コミュニケーションを手がかりとし、「対話型マネジメントの仕組みづくり」の志向を決断。以前実施した従業員満足度調査(サーベイ)のワークエンゲージメント(従業員個人の仕事への自律性の尺度)スコアの3割アップを目指すこととした。

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