令和5年度 人財マネジメントハンドブック
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戦略マインド61図表3-18 戦略マインドビジネスモデル(戦略)が不在の状態「組織」と「戦略」が経営環境の変化の中で両輪として共に進化顧客起点に基づくビジネスモデル(戦略)の構築される問題や改善のアイデアをフィードバックし、戦略に反映していく、そういったことは、その組織や現場に染みついたDNAそのもの、自社のノウハウであり、アウトソーシングの対象にはなりません。簡単に表現すれば、「物事を着実に実行していく力」でありますが、第1段階は、「確実に業務をやり遂げ改善・完遂していく段階」、さらに第2段階は、「第1段階にとどまらず、継続的に結果を出し続けていくこと、同時にこのプロセスの中で人材育成が進み“期待を超える”動きになる」ことが重要です。*参考文献:「組織力を高める 最強の組織をどうつくるか」(東洋経済新報社)より編集ビジネスモデル構築(戦略)とその具現化の意志を持つことイ.このビジネスモデル構築(戦略)においては、常に顧客起点の考え方を忘れず、顧客と共有する「場」を企業活動のすべての中心に据えること(リアルタイムで顧客行動、潜在的顧客ニーズの収集・把握ができる体制にあること)③戦略マインド、オーバーアチーブについてここでは戦略策定の根底にある戦略マインドと一方の構成要素である業務遂行・実践力におけるオーバーアチーブ(期待を超える結果を出すこと)について解説します。ここで言う戦略マインドとは、「環境や顧客の潜在的ニーズの変化を理解し、組織の進むべき方向や方法論を見つけ出す力」で、次の2つのポイントから構成されます。ア.経営環境の変化の中で、組織と戦略は共に両輪として進化していくとの前提に立ち、新たな

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