令和5年度 人財マネジメントハンドブック
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5■【人事管理・人的資源管理】 ◆オペレーション中心の労務管理 ◆コスト管理中心■人事諸制度の運用・改善が目的 ◆経営戦略との連動性が希薄■【人事・総務部】 ◆人事・総務一任、経営戦略との連動性は希薄■【内向き】 ◆人材の同質性が高く、人事は囲い込み型■【相互依存】 ◆安定的である反面、硬直的な文化風土になり、イノベーションが生まれにくい■【囲い込み型】 ◆終身雇用、年功的運用■雇用保護を重視■新卒定期採用~定年雇用を前提■企業に裁量権がある■社内のバランスを重視■年功にも配慮目指すべき方向■【人的資本・価値創造】 ◆人的資本の活用・成長  クリエーション志向 ◆「投資重視と効果の見える化」■【人材戦略】 ◆持続的な企業価値向上が目的  経営戦略から落とし込んで策定■【経営者/取締役・経営幹部会】 ◆経営者主導、経営・事業戦略との連動性重視■【発信・対話重視】 ◆人材戦略は価値創造のストーリー  ステークホルダーへの発信・対話■【個の自律・活性化】 ◆互いに競い合い、共に成長 ◆多様な経験を取り込み、イノベーションにつなげる■【ダイバーシティ&インクルージョン】 ◆専門性を土台にした多様でオープンなコミュニティの実現ジョブ型の特長■対等な関係を重視■事業計画に応じ職種・職務別に採用■本人同意が前提、公募中心■外部(マーケット)との競争力を重視■職種別賃金体系・賃金水準変革の軸・要素①人材マネジメント②求められる施策・行動③意思決定・運用の主体④ベクトル・方向性⑤個と組織の関係性⑥雇用コミュニティ参考文献:経済産業省令和2年9月「持続的な企業価値向上と人的資本に関する研究会 報告書」より編集企業と従業員採用方式キャリア形成報酬参考文献:令和2年8月27日本経済新聞より編集図表1-1 人的資本経営のトレンド図表1-2 ジョブ型との比較現状認識日本型雇用の特長①戦略機能の強化「人件費コスト」から「企業の価値創造に向けた人材投資」への比重を高めるためには、企業組織における「戦略機能の強化」が求められます。“戦略”の定義についてここでは、以下のものとします。ア.中長期的視点からの意志を持った俯瞰的(組織全体)かつ継続的な活動であることイ.業界および競合に対し圧倒的優位性につながるものであることウ.経営資源の最大限の活用を目指すものであることしたがってスタートとしては、自社の組織・仕組みや従来の日本型雇用の見直し・検証から考えることも重要です。②経営者の意思決定と推進リーダーの重要性戦略の展開は、期間が中長期かつ継続的施策展開が求められること、さらに実施プロセスにおけ

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