令和5年度 人財マネジメントハンドブック
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44てい知っる他人らない   73Open Window ・自分も他人も  わかっている領域  ⇒ この領域を拡大して    いくことが必要Hidden Window ・自分はわかっているが  他人には理解されて  いない領域  ⇒ 自己PRが必要自  分Blind Window ・他人は気づいているが  本人はわかっていない領域  ⇒ 自己認識(気づき)の    必要性ありUnknown Window ・他人も自分も認識して  いない領域  ⇒ 潜在能力の開発が    必要な領域①意思疎通①意思疎通②協調・協働②協調・協働③意思の透明性③意思の透明性④開放交流性④開放交流性⑤組織的対応⑤組織的対応⑥バランス感覚構成⑥バランス感覚構成⑦情報共有志向⑦情報共有志向⑧全体最適志向⑧全体最適志向⑨全体調和構成⑨全体調和構成⑩大義名分⑩大義名分*参考文献 「人事戦略論 ストラクチャーとフレームワーク」より編集知*参考文献 「人事戦略論 ストラクチャーとフレームワーク」より編集意味・行動意味・行動誰とでも円滑に話せる。知らない誰とでも円滑に話せる。協力的に協働作業ができる。協力的に協働作業ができる。オープンなコミュニケーションが図れる。オープンなコミュニケーションが図れる。分け隔てなく人付き合いができる。分け隔てなく人付き合いができる。組織人としての行動がとれる。組織人としての行動がとれる。複数の矛盾する事項の落としどころを見いだすことができる。複数の矛盾する事項の落としどころを見いだすことができる。情報の共有化が図れる。情報の共有化が図れる。全体最適を志向できる。全体最適を志向できる。メンバー間の利益・損得の調整を考慮できる。メンバー間の利益・損得の調整を考慮できる。私欲を捨て大義を優先できる。私欲を捨て大義を優先できる。要 素要 素図表4ー14 ジョハリの窓図表4ー15 メンバーシップの役割と構成要素図表4ー15 メンバーシップの役割と構成要素知っている①【開かれている窓】②【隠されている窓】③【気づいていない窓】④【未知の窓】められるものになりつつあります。以下に示す「ジョハリの窓」は、元々は、「自己の気づきについて、構造的に説明したもの」ですが、ここでは、「自己認識」と「他人からのフィードバックによる未知の領域・潜在能力の開発」(「気づいていない窓」、「未知の窓」)が重要と認識され、より「自分のことを知っている、客観的に見られる領域」が大きいほどリーダーシップの発揮が有効であるといわれています。④メンバーシップの重要性組織は集団を共通の理念・目的に基づき、活動を展開することから、リーダーはもとより、これを構成するメンバーの規範・行動指針が求められます。以下、メンバーシップの基本役割と構成要素例を表記します。「人材・組織の進化」の思考・実践を支える行動原理と技法「人材・組織の進化」の思考・実践を支える行動原理と技法(1)環境変化と組織の変遷*参考文献 「問題解決ファシリテーター」より編集(1)環境変化と組織の変遷①組織役割・機能と枠組みの変化①組織役割・機能と枠組みの変化組織の成立要件は、以下のとおりといわれています。組織の成立要件は、以下のとおりといわれています。a.共通の目的・目標が共有されていることア.共通の目的・目標が共有されていることa.共通の目的・目標が共有されていることb.コミュニケーション(双方向の伝達と情報の共有化)が成立していることイ.コミュニケーション(双方向の伝達と情報の共有化)が成立していることb.コミュニケーション(双方向の伝達と情報の共有化)が成立していることc.協働する貢献意欲が具備されていることウ.協働する貢献意欲が具備されていることc.協働する貢献意欲が具備されていること一方で、DX(デジタルトランスフォーメーション:IT技術の浸透による事業、組織の変革)や一方で、DX(デジタルトランスフォーメーション:IT技術の浸透による事業、組織の変革)やグローバル化(社会的・経済的に特に、ヒト・モノ・カネの3大要素が国・地域の枠を超えてグローバル化(社会的・経済的に特に、ヒト・モノ・カネの3大要素が国・地域の枠を超えて深まる現象)の影響は、組織機能とそのパラダイム(時代や分野において支配的規範となる物のグローバル化(社会的・経済的に特に、ヒト・モノ・カネ・情報の4大要素が国・地域の枠を深まる現象)の影響は、組織機能とそのパラダイム(時代や分野において支配的規範となる物の考え方やとらえ方)、枠組みに変化を起こしています。超えて深まる現象)の影響は、組織機能とそのパラダイム(時代や分野において支配的規範とな考え方やとらえ方)、枠組みに変化を起こしています。ピラミッドに代表される今までの組織は、「組織は個人の集合体である」とし、個人を1つのモる物の考え方やとらえ方)、枠組みに変化を起こしています。ピラミッドに代表される今までの組織は、「組織は個人の集合体である」とし、個人を1つのモジュール(機能)としてとらえ、そのパフォーマンスを組み合わせて組織全体を機能させる機械ジュール(機能)としてとらえ、そのパフォーマンスを組み合わせて組織全体を機能させる機械論的アプローチとなっていました。論的アプローチとなっていました。(☞図表 4ー16 参照)(☞P.74 図表4―15参照)(☞図表 4ー16 参照)人は本来多様な能力を持っており、どの能力をどれだけ発揮できるかは、人と人との関係や置か人は本来多様な能力を持っており、どの能力をどれだけ発揮できるかは、人と人との関係や置かれた環境によって決まるものと考えられます。「組織は関係性が集まった有機体である」ととられた環境によって決まるものと考えられます。「組織は関係性が集まった有機体である」ととらえる複雑系(生命論)的な考え方が組織運営の根幹になりつつあります。える複雑系(生命論)的な考え方が組織運営の根幹になりつつあります。

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