令和5年度 人財マネジメントハンドブック
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77c. 共創的に対話する力*3つの柱と5つの要素・メンタル・モデル・チーム学習図表4ー20 ループ図例図表4ー19 学習する組織を構成する要素(discipline)図表4ー20 ループ図例組織の軸となる学習能力図表4ー21 ファシリテーションにおける論理・心理技法の展開理解する力・システム思考見利 益利 益体質体質強化強化売 上b. 複雑性を「見える化」し売 上顧客企業総数顧客企業総数「学習する組織」とは、「目的に向けて効果的に行動するために、集団として意識と能力を継続的に高め、伸ばし続ける組織」と定義されます。「学習する組織」には、1つの決まった形があるわけではありませんが、組織の効果と健全性を高める理論・手法体系としてグローバルレベルで認知されています。以下の図をもとに、3つの柱と5つの要素(discipline:力)について、列記します。・ メンタル・モデル�頭の中にある前提や背景、枠組みとなるもので、効率的な思考や行動を促進する反面、バイアス(偏り)や思い込みを生み出すものとなります。この「ループ図」は、進する反面、バイアス(偏り)や思い込みを生み出すものとなります。この「ループ図」は、今発生している問題・現象・パターンがなぜ発生しているのかを“構造的に見える化”したシ今発生している問題・現象・パターンがなぜ発生しているのかを“構造的に見える化”したシステム図と位置づけられます。ステム図と位置づけられます。      ・ チーム学習�チーム全体で探求、考察、内省を行うことでメンバーの意識と能力を共同で高め・ チーム学習�チーム全体で探求、考察、内省を行うことでメンバーの意識と能力を共同で高め・チーム学習…チーム全体で探求、考察、内省を行うことでメンバーの意識と能力を共同で高めるプロセスで、このチーム学習がめざすものは、メンバー間の関係性の質を高めて状況の共通るプロセスで、このチーム学習がめざすものは、メンバー間の関係性の質を高めて状況の共通るプロセスです。このチーム学習がめざすものは、メンバー間の関係性の質を高めて状況の共理解や合意に至る基盤形成を図るものです。理解や合意に至る基盤形成を図るものです。通理解や合意に至る基盤形成を図るものです。・ 共有ビジョン�組織全体で共有される価値観、使命(ミッション)、目標b.複雑性を「見える化」し理解する力・ システム思考�組織は様々な要素が連鎖する中で運用されています。システム思考は結果に至る複数の原因・要素の因果関係の流れをループ(輪の流れ)で表示し「見える化」することで、現状とあるべき姿を構造として示すことができます。a.志を育成する力個人、チーム、組織が、自分たちがめざすものを描き、それを実現するための意志と能力  ・ 自己マスタリー�組織の中で個々の人材が常に学習し、飽くなき探求を続けること、言い換えれば、意識を集中すること、忍耐力(レジリエンス)を身につけること、現実を客観的に見ることなどとなります。④ファシリテーション技法④ファシリテーション技法④ファシリテーション技法集団においては人の価値観、意見は多様化しており、進むべき方向性は見えていてもその実行に集団においては人の価値観、意見は多様化しており、進むべき方向性は見えていてもその実行に集団においては人の価値観、意見は多様化しており、進むべき方向性は見えていてもその実行には多大なエネルギーが要求されます。異質性の高い社会を前提として開発されたファシリテーは多大なエネルギーが要求されます。異質性の高い社会を前提として開発されたファシリテーは多大なエネルギーが要求されます。異質性の高い社会を前提として開発されたファシリテーションとその構成について解説します。ションとその構成について解説します。ションとその構成について解説します。ファシリテーションとは、「集団による知的相互作用を促進する働きを有し、問題解決や合意形ファシリテーションとは、「集団による知的相互作用を促進する働きを有し、問題解決や合意形ファシリテーションとは、「集団による知的相互作用を促進する働きを有し、問題解決や合意形成を促進する技法」と位置づけられます。言い換えれば、a.比較的中立的立場で、b.集団の運成を促進する技法」と位置づけられます。言い換えれば、a.比較的中立的立場で、b.集団の運成を促進する技法」と位置づけられます。言い換えれば、比較的中立的立場で、集団の運用のプ用のプロセスを管理し、c.チームワークを引き出し、d.その成果が最大になるよう支援する機用のプロセスを管理し、c.チームワークを引き出し、d.その成果が最大になるよう支援する機ロセスを管理し、チームワークを引き出し、その成果が最大になるよう支援する機能となります。能となります。能となります。ファシリテーションの効果は、成果に至る時間の短縮(スピードアップ)、チーム・組織間の相ファシリテーションの効果は、a.成果に至る時間の短縮(スピードアップ)、b.チーム・組織間ファシリテーションの効果は、a.成果に至る時間の短縮(スピードアップ)、b.チーム・組織間乗効果を生み出す(集団知の創出)、参画メンバーの自律性を育むことが挙げられます。また、の相乗効果を生み出す(集団知の創出)、c.参画メンバーの自律性を育むことが上げられます。の相乗効果を生み出す(集団知の創出)、c.参画メンバーの自律性を育むことが上げられます。個人、集団における対立(コンフリクト)において、議論を構造化し、合意形成に導く機能があまた、個人、集団における対立(コンフリクト)において、議論を構造化し、合意形成に導く機また、個人、集団における対立(コンフリクト)において、議論を構造化し、合意形成に導く機ります。以下の4つの基本動作を論理面、心理面から押さえることが重要です。能があります。以下の4つの基本動作を論理面、心理面から押さえることが重要です。能があります。以下の4つの基本動作を論理面、心理面から押さえることが重要です。基本動作1:論点を定める�論点(イシュー:構造化するための課題と解釈)がなければ、話し基本動作1:論点を定める�論点(イシュー:構造化するための課題と解釈)がなければ、話し合いが始まりません。問題解決や合意形成のプロセス・流れを決める上でファシリテーターは論合いが始まりません。問題解決や合意形成のプロセス・流れを決める上でファシリテーターは論点を置くことからスタートします。点を置くことからスタートします。基本動作2:真意をつかむ�話し合いの場において、意見の食い違い、背景による解釈の違いが生じます。ファシリテーターは、互いに分かり合えるよう、橋渡しや翻訳を行うステップとなります。基本動作3:考えを広げる�話し合いが進まなくなる原因の1つは、思考の範囲が狭いことにあります。固定概念を緩和し、互いの考えの重なり合う部分をどう見つけ出すかのステップとなります。基本動作4:共通項を見つける�意見やアイデアだけでは考えも深まらず結論もまとまりません。参画メンバーの意見の共通項を探しだし、合意をつくるステップとなります。販促活動a. 志を育成する力販促活動・自己マスタリー・共有ビジョン新規開拓社数新規開拓社数

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