82用を要しない図表4ー27 ティーチング活動のチェックリスト図表4ー26 指導者におけるティーチングの基本原則*本人の強み・弱み、特徴、興味・関心のテーマ・項目の把握と対応何のために教育するのかを理解しているか。何のために教育するのかを理解しているか。行うことで何を実現したいのか、より上位・高次元の目的がわかっているか。行うことで何を実現したいのか、より上位・高次元の目的がわかっているか。今の状況は、目的を目指す上でふさわしいか。現在の状況今の状況は、目的を目指す上でふさわしいか。受け手にとって、状況はどう見えているか、想定しているか。現在の状況b.部下・対象者に合った対応(意欲度、能力のレベル)受け手にとって、状況はどう見えているか、想定しているか。伝え方の手順・方法・スキルは明確になっているか。伝え手c.手順・方法の創意工夫伝え方の手順・方法・スキルは明確になっているか。自分のやり方がどう見られているかを想定しているか。伝え手c-1.対象者の背景(コンテキスト)の事前確認自分のやり方がどう見られているかを想定しているか。受け手の関心は何かを想定しているか。受け手の関心は何かを想定しているか。c-2.実施テーマの背景・目的の説明(今、なぜこれを行うのか)受け手の知識レベルや理解度はどの程度かを想定しているか。c-3.段取り・流れの説明(何をどの順番で行うのか、スケジュール)受け手の知識レベルや理解度はどの程度かを想定しているか。受け手受け手c-4.完成形としてのゴールイメージ(目標・基準、あるべき姿の具体化)受け手がどのような反応をするか、想定しているか。 受け手がどのような反応をするか、想定しているか。c-5.ステップ毎の指示と確認・フォロー受け手と伝え手の関係はどのようなものか、想定しているか。受け手と伝え手の関係はどのようなものか、想定しているか。d.対立の場合のWin-Win型への誘導伝えたいこととその根拠の整合性・論理性はとれているか。伝えたいこととその根拠の整合性・論理性はとれているか。d-1.不一致の場合の原因の把握内 容内 容伝えるべき項目に漏れはないか。伝えるべき項目に漏れはないか。d-2.双方にとってメリットのある状況を提示伝える手段、方法は適切か。手 段手 段伝える手段、方法は適切か。e.成功体験を積ませ、これを繰り返す伝えるタイミング、場所は適切か。伝える状況伝える状況伝えるタイミング、場所は適切か。②指導者におけるティーチングの基本原則以下の基本原則、チェックリストを参考に自社流の状況に応じた対応が求められます。③人間の行動心理 *参考文献 「ビジネスの基礎知識50」より編集ここでは人間の思考の歪み(バイアス)について解説します。論理思考や決定の場面での陥りやすい傾向をつかみ、多面的に意識して情報収集、行動することが必要となります。■ 確証バイアスいったんある思い込みをするとこれを肯定する情報ばかりが目につき、当初の思い込みを強化する歪み(バイアス)をいいます。偏りなく物事を見ることは簡単ではありません。一度なにかしらの見解を持つと、人間心理として、自身の考えを変えたくない傾向があり、自身にとって都合の良い情報のみを集める傾向があります。これが確証バイアスです。■ ハロー(後光)効果特定の項目や要素に関する評価が全体の評価に影響を与えることをいいます。この後光の影響により、本来対象とすべき事柄や人事評価が歪んでしまう現象です。事例としては、「声が大きく、元気がある行動を見ると管理者能力に優れている」というイメージを持ったり、判断してしまう等です。■ 現状維持バイアスと授かり効果「現状維持バイアス」は、現状を変えずに止まる選択の方が楽と感じる行動特性をいいます。変化に対する漠然とした恐れや、今もっている地位や権利を失うことに対する過剰な恐れ、あるいは変化にはメリットよりリスクが大きいと錯覚する心理があるからです。「授かり効果(Endowment effect:保有効果)」は、あるものを得ることよりも失うことを過大に感じてしまう傾向をいいます。これは、自分が持っているものを高く評価し、これを失うことによる損失を強く意識し、手放したくないと考える背景によるものです。a.確認すべき3つの責任目 的目 的a-1.結果責任は上司a-2.遂行責任は部下a-3.報告責任は部下
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