令和5年度 人財マネジメントハンドブック
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8391図表5-5 労働トラブルが起こる原因と企業が受けるダメージ①企業側の労働法違反 ②就業に関するルール・制度が整備されていない①企業側の労働法違反 ②就業に関するルール・制度が整備されていない①企業側の労働法違反 ②就業に関するルール・制度が整備されていない①企業側の労働法違反 ②就業に関するルール・制度が整備されていない①企業側の労働法違反 ②就業に関するルール・制度が整備されていない①企業側の労働法違反 ②就業に関するルール・制度が整備されていない①企業側の労働法違反 ②就業に関するルール・制度が整備されていない①企業側の労働法違反 ②就業に関するルール・制度が整備されていない①企業側の労働法違反 ②就業に関するルール・制度が整備されていない①企業側の労働法違反 ②就業に関するルール・制度が整備されていない①企業側の労働法違反 ②就業に関するルール・制度が整備されていない 〈労働安全衛生法の罰則規定〉 50万円以下の罰金 ・安全管理者、衛生管理者等の選任規程違反 ・一般健康診断、特殊健康診断規程違反 など労働トラブルは、会社にとっても従業員にとっても、デメリットしかありません。良好な労使関係を構築して、労働トラブルが発生しない職場にしなければなりませんが、万が一発生した場合、その対応によってはさらに悪化するケースがあります。なお、東京都労働相談情報センターでは、労働トラブルに関する使用者の方からの相談を受けています。トラブルが発生した際はこのような支援機関を活用しましょう。◦労働契約締結の際、解雇事由を従業員に明示しておく必要があります。(1) 労働トラブルの事前回避労働トラブルが発生すると、その対応に時間と労力がかかり、業務に支障をきたすことになります。また、金銭的な損失が伴う場合もあり、できるだけ労働トラブルが起こる原因を事前に排除して、トラブルを回避したいものです。① 企業側の労働法違反がないこと特に労働法規の理解不足がある場合は、正しい労働法規の知識を知ること、そして、法令を遵守することです。従業員を大切にしている企業は、労働法規が守られています。また、管理職への徹底した法令遵守のための意識啓発研修の実施も重要です。② 就業に関するルール・制度の整備最低限、働くルールを整備することが必要です。しかし、ルールや制度を整備しただけでは不十分です。上下関係、従業員同士の良好な関係を保つことができる組織風土を作ることが必要です。③ 風通しの良い組織コミュニケーションは、良い組織風土を作るには欠かせないものです。そして、「聴く力」「伝える力」などの質を上げること、コミュニケーションの量を増やすことの両方が必要です。風通しの良い組織では、従業員との認識の相違も起こりにくくなるでしょう。(2) 解雇をめぐるトラブル企業からの一方的な労働契約の解除が解雇です。解雇は従業員にとって生活の基盤を失うことになりますので、誠実で早期の自主的対応が必要です。①改善指導が必要な従業員への対応直ちに解雇をする前に、面談・改善指導を繰り返し行い、改善の様子を見ることが必要です。改善されない場合には、他の業務への配置などを実施します。②解雇が正当であると認められるためには◦ 就業規則と労働契約書(労働条件通知書)に、どんなときに解雇されることがあるか(解雇事由)をあらかじめ示してあること、またその要件に合致することが必要です。(東京都労働相談情報センター『使用者のための労働法』)企業2労働トラブルへの対応

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