令和6年度 人財マネジメントハンドブック
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pter pter pter Chapter ChaChaCha巻末付録人材の希少価値12349参考文献:『日本の人事を科学する 因果推論に基づくデータ活用』日本経済新聞社図表1-6 企業における人材構成(ポートフォリオ)の概念例高い低い*必要により派遣やアウトソーシングによる代替検討エキスパート・スペシャリスト型人材・専門実績・経験特化による貢献定型業務型人材・経験習熟、マニュアルに基づく貢献人材スキルの企業の独自性新規製品・事業創発型人材・自社固有技術に基づく新製品、新規事業の具現化、収益化熟練技能・技術発揮人材・固有技能・技術の発揮・後継者育成・組織ノウハウのナレッジ化高い経営指標)とも呼ばれ経営分野にとどまらず、人事・組織分野への展開・開示について拡大の傾向にあります。*労務管理指標については、P.79 Chapter4-3参照これに伴い、人事・組織指標活用・開示の方向を見据え、以下の準備が重要と考えます。去のデータ(数年分:3~5年)がなければスタートできません。クセスできなければなりません。企業風土・文化は、経営戦略と合致した人材戦略の実行により、個人や組織の行動が変容し、そのプロセスの中で醸成されていくものです。詳細はChapter3にて解説しますが、組織における時代・環境の変化をビジネスチャンスに変える感知・先見力と構想力や従業員一人ひとりが方針・ルールに基づき、業務遂行を目指す完遂力が実現の条件となります。戦略の観点から将来の事業の変化・変革を見据えた人材構成と人材要件の設定が必要となります。人材ポートフォリオとは、要員計画における人材要件、組織内での人材構成となるもので、将来の環境・事業変化に合わせた人材構成と人材の質の基準をマトリクス表で示したものです。生産年齢人口の減少から、少数精鋭化にとどまるだけでなく時代の変化を見据えた新たな異なる能力を有する人材の組み合わせが求められます。目指すべき事業領域とこれに必要な人材の役割・要件を書き出すとともに、限られた予算・条件の中で、“どう最適化の組み合わせを図るか”の検討が重要です。【指標活用の前提条件】ア.データの定期的収集と保存(デジタル情報としての保存)……分析・活用の場面でまず過イ.データの一元管理……部署ごとではなく、企業の一つのシステムとしてリアルタイムでアウ.統計の基本のわかる人の配置……統計リテラシーを有する人の配置が必要となります。合わせて統計ソフトの活用(市販の統計ソフト、エクセルの統計ツールや一定の実績あるフリーソフトの検討)を進めることで、自社で定期的にデータの検証を行うことが可能となります。〈視点3〉時代に適合した新たな企業風土・文化の再構築と定着(2)人材戦略に求められる5つの共通要素・施策〈要素1〉事業に対する人材ポートフォリオ

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