ベクトルを合わせる=課題ギャップを埋めるために実行し解決すべきこと改善のための施策経営理念・ビジョン図表2-3 現状と望ましい未来像のギャップギャップギャップを埋める問題18現状認識Realityありたい姿Goalがら、企業ビジョンや目的を達成することも容易ではありません。人材が活躍するよう、その人が持つ能力や価値を自発的に発揮してもらうための環境づくりを考えることも、とても重要なことです。また、目の前の課題に対応するだけで、全体を俯瞰し総合的に取り組まれていないケースもよくみられます。この場合、新たな課題が発生するたびに、それに対応した取組を実施するのですが、従業員側にとってみると、場当たり的に何かをやらされている印象しか生まれず、企業が期待する効果は得られていません。効果が出ないだけならまだしも、他の制度との関連性や、導入の目的も教えられないままやらされているケースでは、負担を回避するために、取組のボイコットや受け流されることもあります。取組にあたっては、全体を俯瞰しながら、何が必要かを見極め、従業員の負担も考えつつ、他の制度との関連や相乗効果を考えていかなければなりません。経営理念・ビジョンを明確にしたら、どのようなステップで進めればよいのかを明らかにしていきます。Step1 望ましい未来像経営理念・ビジョンに基づき、組織の望ましい未来像を描きます。企業として、どんな組織になっていたらいいのか、ということです。この未来像がないと、単に課題解決だけになってしまいます。その先の未来があるからこそ、人はモチベーションを上げることができるのです。ビジョンに向かい、目標を達成するために企業が期待し求める人材、活躍する人材とはどんな人材なのかを具体化します。その上で、そのような人材を育成するための方針を決めます。現状を洗い出し、その現状と望ましい未来像、求める人材像とのギャップから問題と課題を明らかにします。Step4 取組デザイン課題から、具体的に取り組むべき制度や仕組みを検討します。その際、全体を俯瞰し、今ある制度との関連性も考慮しながら効果的な施策を考えます。Step2 求める人材像-必要な人材・人事基本方針Step3 課題の洗い出し:ギャップの見える化(4) 取組のステップ
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