30教育訓練の目的教育訓練の内容とレベル方法と時間予算計画予想(期待)効果教育訓練後の能力向上の評価方法次に、教育訓練体系図をもとに教育訓練計画を策定します。以下、「事業内職業能力開発計画作成の手引き」厚生労働省より引用します。何のため、何を実現するために実施するのかを明確にします。(Point) 目的、現状レベル、時間なども考慮し、内容や領域の幅、レベルの高さを定設します。内容の幅を広げ、高くレベルを設定することは結果的に効果を阻害する恐れがあります。無理せずに、それぞれのレベルに合ったステップを踏んでください。対象者の選定と動機付け(Point) 受講対象者の選定に当たっては、ニーズを踏まえ、どの層の誰が最適か検し討ます。目的別・課題別の教育訓練の場合は、階層・年令などにこだわらず、「テーマ」に最適な人を念頭に置いておくことが望ましいです。受講への動機付けは、ただ伝えるだけでなく、「目的」「理由」「期待」などを含めて説明して動機付けや目標達成に繋げることが重要です。(Point)訓練の内容・レベルが決まったら「方法」と「時間」を決めます。講師料、受講料、教材費、その他の経費を計画します。実施した結果として、どのような効果を期待できるのかを考えます。効果としては予想又は期待効果を複数記述して教育訓練による成果を明確にします。教育訓練効果を評価するために、受講後にどのような方法で能力向上の評価をするか、方法を決めておきます。具体的には、実務や課題を与え、その結果やそのプロセスを評価したり、資格取得、検定受験、その他課題レポートの提出などがあります。教育訓練カリキュラムは、教育訓練計画に示された具体的内容(目的、訓練内容、訓練により得られる能力、対象者など)を示したものが、カリキュラムとして明記されます。方法には講義、実習、演習、eラーニングなどがあります。テーマや時間によって一つあるいは組み合わせを検討し、最適な条件で設定します。時間については、「教育訓練全体の時間」と「内容・レベルを勘案しどの部分に重点を置くか」の2つの面から検討・設定します。
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