(具体的経験)具体的な経験で(能力的実験)新しい状況下で 振り返る(リフレクション)経験を多様な観点から自分なりの概念化持論化・ノウハウ化(省察的観察)(整理・関連付け)図表2-18 デービット・コルブ 経験学習サイクル自分で気づき・感じた得たノウハウで試す36経験試行省察概念化配置・異動の目的は、適材適所で業務を行うことで生産性を高めること、企業目標を実現させることですが、人材育成を目的としても行われます。【配置・異動の主な目的】 ア.適正配置による従業員の持つ能力の有効活用 イ.様々な業務を経験させることによる育成・能力開発 ウ. 人事の停滞・マンネリ化・セクショナリズム(縄張り意識)の防止・解消(組織活性化) エ.事業の合理化、多角化、技術革新(利益向上)①新たな経験を積ませる(水平的異動)新しい配属先で新たなスキルを身に付ける、新たな経験をすることにより能力開発ができます。新たな経験を積ませることは同じですが、昇進・昇格は、モチベーションアップにもつながります。【配置・異動の留意点】 ア.本人が持つスキル・経験を知っておくこと イ.本人のキャリアプランを確認し、ミスマッチさせないこと ウ .昇進・昇格の場合は特に、責任の程度が重くなったり、リーダーや管理職としての必要な能力が求められるため、異動の前、相当期間(例えば、1年、2年)の間に自覚・意識を持たせることと、それらのスキルや考え方をしっかり身に付けさせておくこと人材定着率を上げるには、良好な職場環境であることが大前提です。退職理由の上位には、「人間関係」が入ります。また、良好な職場環境だからこそ、人が育つ、生産性が上がるというデータもあります。①円滑なコミュニケーション 良好な職場環境では、従業員同士のコミュニケーションが円滑に図られています。特に上下関係では、上司の方から部下に笑顔で接する職場では、部下がよく育ちます。笑顔の多い職場では、(3) 配置・異動(4) 職場環境づくり②昇進・昇格(垂直的異動)
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