令和6年度 人財マネジメントハンドブック
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4166Chapter□ 「労働条件通知書」などと題した書式によって労働条件を明示してますか?□ タイムカードなどにより従業員の労働時間を適正に管理していますか?□ 年次有給休暇、産前産後休暇、育児休業などを正当に取得させていますか?□ 最低賃金を下回る賃金(時給)になっていませんか?□ 時間外労働は、法定の上限を超えていませんか?□ 時間外労働、休日・深夜労働の時間数・割増率どおりの賃金が支払われていますか?□ 非正規雇用労働者(いわゆる、パートタイム労働者、アルバイトなど)にも法定に基づき、雇用保険、健康保険・厚生年金保険を加入させていますか?□ 正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間の不合理な待遇差はありませんか?□ 年1回の定期健康診断は全員に実施されていますか?□ 安全管理者・衛生管理者または安全衛生推進者は、適正に配置されていますか?□ 管理職、リーダーが部下に対し、行き過ぎた指導をしていませんか?□ 従業員が、必要に応じて教育訓練を受ける機会がありますか?モラール(やる気)の維持向上生産性向上秩序の安定と維持(リスク回避・コンプライアンス)図表4-2 よくある労働トラブルに関するチェックリスト図表4-1 労務管理の3つの狙い経営者でも意外と知らない労働法(労働関係法規の総称)の正しい知識。そのために労働トラブルになるケースも少なくありません。また、知らないために労働基準監督署から是正勧告を受けたり、個別労働紛争として訴訟になるケースもあります。経営者こそ、企業発展のためにも、基本的な労働法を知っておかなければなりません。労務管理とは、労働者(従業員)の募集・採用から配置・人事異動、教育訓練、人事評価、賃金・処遇、退職までの一連の業務に関する管理をいいます。その狙いは、秩序の安定と維持、従業員のモラール(やる気)の維持向上と生産性向上です。労務管理を行う上では、守らなければならない様々な法があります。労働法は、労働者の保護と地位向上、労働者と使用者(雇う側:経営者)の関係を規律した法律の総称で、労働者および使用者は、これらを順守する義務があります。(1)労務管理と労働法労働法の基礎知識労務関連情報労務関連情報

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