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経営人財NEXT20修了企業紹介

 第6期 武蔵産業株式会社

オンラインツールの活用から社員の情報共有と課題解決へ

経営人財NEXT20 第6期参加
山口浩司さん(左)柴田純さん(右)

都内有数のものづくり企業が集まる八王子市に本社を構える武蔵産業株式会社。1966年、機械器具の卸売業として創業し、小回りの良さと御用聞きの強みを活かし、「お客様」であるものづくり企業と共に成長発展してきた。取扱商品は、FA機器、制御機器など10万点に及び取引先は大手メーカーから町工場まで約1,000社にわたる。現在は、八王子本社のほか、取手、秩父、甲府、宇都宮、別府、川崎、長浜に営業所を設け、社員数は70名となった。
同社は、創業一族から、同社員であった中島社長へ、2013年に経営を引き継いだ。中島社長が就任した際に決意したのが、会社の業績を上げ、次世代にバトンを渡すこと。そのため、これまで行われていなかった社員教育に着手し、また、社員が働きやすい環境を作るための社内改革を積極的に推進していった。
2020年、新型コロナウイルスの到来により日本経済が大打撃を受けていた頃、同社の業績への影響は比較的少なかったものの、将来を見据えた上で他社に負けない強靭な会社にする必要性を痛感した。それが中核リーダーであった取手営業所所長の山口浩司さんと八王子本社営業次長の柴田純さんが経営人財NEXT20を受講するキッカケとなった。

経営人財NEXT20 第6期参加
山口浩司さん(左)柴田純さん(右)

経営環境の分析で明らかになった組織課題

経営人財NEXT20で自社の経営環境を分析したところ、強みとして3点に気が付いた。①顧客からの幅広いニーズや言葉に表せない細かな要望を汲み取るサービス力、②顧客の抱える問題や課題を解決できる商品の提案力、③短納期で対応できる社員の人材力である。これらの強みを活かし、「会社全体としての営業力の強化と人材の育成」を重要課題とし、「営業所間のコミュニケーションの場づくりと情報共有」を、経営人財NEXT20の取組テーマとして設定した。

同社の営業所は、全国8か所に分散し、交流が少ないという課題があり、日々の営業活動の中で「どんな商品が、どんなお客様のどのような問題を解決するのに役立ったのか」という情報は、営業所間で共有されることがなかった。もちろん、営業所の販売実績はデータとして共有はされていたが、その背景にある顧客へのアプロ—チ方法やコミュニケーションの取り方、担当者との信頼関係の構築など、社員個人の中に暗黙知として蓄積されたものを共有する術が無かったのである。

コロナ禍で加速したオンライン化を味方に

ここで同社の課題解決に大きく役立ったのが、経営人財NEXT20の講義で体験したオンライン会議システム(Zoom)と、Googleが提供するウエブアプリケーションであり、複数人が同時に編集作業可能なグーグルスライドの活用である。
山口さん、柴田さんはこのツールを月1回の拠点長会議で使用することを中島社長に提案した。さらに、これまでの散漫的な会議のやり方から時間と目的とゴールを決める効率的なやり方を取り入れた。
オンライン会議では、事前にGoogleスライドに課題を各自書き出すことで、会議前には、課題の共通認識があらかじめ出来るようになり、効率よく会議を進められた。「残業を減らすには」という身近で共通のテーマから話し合い、悩みや課題、成功事例を共有できることのメリットを感じてもらうことができた。この二人の活動から、組織内に情報共有の風土や文化が徐々に根付いていった。


課題の抽出・仕分け・共通理解にオンライン上の
共同編集機能を使う。
 
各拠点の対応策をオンライン上で即時に共有

経営人財NEXT20の修了から約1年がたち、改めて同社を訪問すると、山口さんは取締役営業部長に、柴田さんは本社次長に昇進していた。営業所間のオンライン会議は、会議の開催が目的化しないように定期開催ではなく、課題が発生すれば速やかに開催するなど運用方針を改めていた。また、係長クラスなど同じ役職をつなぐためにバリエーションを増やしていた。中島社長は、「経営人材としての成長が見られ、二人は社内の頼れる存在になってきた。コロナ禍で正解のない時代に突入しているが、「継続は力なり」という言葉にあるように、トライ&エラーを繰り返し、会社を一回りも二回りも成長させてほしい」と二人の成長を実感されるとともに、更なる期待を寄せている。

先が読めないVUCAの時代、これからは社員が会社の成長のために何をすべきかを考え行動する「自律型組織」や「ボトムアップ型の企業経営」が求められている。柴田さん、山口さんは、経営人財として、社員の意見集約を図る会議手法を見直し、その結果、「組織力の向上」という大きな成果を導き出した。しかしこれに留まることなく、経営人材の活躍は今後も同社の成長に欠かせないものとして、更に重要度が増すに違いない。変革への速やかな対処力、社員への訴求力等、経営人材として身に着けた能力を活かし、同社の更なる飛躍と成長を推し進めるリーダーとしての活躍を期待したい。

 武蔵産業株式会社
 代表者:代表取締役社長 中島 始広 氏
 所在地:東京都八王子市宇津木町748-2
 HP:https://www.msk634.co.jp/