【Vol.8】2019/02/08
インバウンド対策を効果的に展開し、
需要を獲得する。

  • 写真左:発注者 グリーンホスピタリティフードサービス株式会社 関東第1支社第4営業部副部長 加藤 剛氏
  • 写真右:受注者 合同会社リルワールド 代表 岩下 晃子氏

いまや業種に関係なく求められるインバウンド対策。具体的な方法について頭を悩ませている企業も多いのではないでしょうか。ご紹介する両社は、外国人旅行者に日本文化を知ってもらい、楽しんで欲しいという想いをベースにプロジェクトを展開。慣れ親しんでもらうことによりリピーターを増加させています。

和洋中揃った百貨店ならではのメニュー。インバウンドに対応した「おもてなし」を

発注者 グリーンホスピタリティフードサービス株式会社 関東第1支社第4営業部副部長 加藤 剛氏(以下、加藤) 創業71周年を迎える当社は、「食とホスピタリティの提案型企業」として、これまでも国内外の食の発展に貢献してきました。今回の案件は、インバウンドの中心である新宿の京王百貨店内の店舗です。専門店ではなく、和洋中のメニューが揃い、個々のお客さまが好きなメニューを頼むことができるという強みを強調し、何度でも利用したいと思っていただける店舗づくりを目指しています。これまでの経験から、味や接客などのクオリティーには自信がありますから、必要なのはさらに付加価値をつけること。そのきっかけを模索していたところ、発注コーディネータの牟田さんを通じて当社の新規開発の部隊から連絡が入ったんです。

発注コーディネータ牟田 実:(以下、牟田)インバウンド対策についてご相談を受けたとき、すぐにリルワールドの岩下さんの顔が浮かびました。リルワールドは「2017年世界発信コンペティション受賞企業」であり、飲食店のインバウンド対策の情報サイト『タベルコト』を展開し、「東京都革新的サービス特別賞」を受賞されています。まさに両社のニーズにあったマッチングだと思いお声掛けをしました。

受注者 合同会社リルワールド 代表 岩下 晃子氏(以下、岩下)ありがとうございます。詳細を伺うと、すでに多言語のメニューをお持ちでしたので、付加価値として外国の方にメニューの詳細をより深くお伝えし、日本文化に触れつつ、楽しく美味しく召し上がっていただくことが良いのではと思いました。そして、美味しい食べ方やメニューの詳しい詳細や背景をお伝えするリーフレットをご提案しました。今までのメニューと併用でご利用いただければ、より外国人観光客へのおもてなしができると考えました。

ネイティブが自然に理解できる。伝えるための工夫は惜しまない

岩下 あわせて弊社が運営する情報サイト『タベルコト』のWEBページ、リーフレットに掲載するメニューを作成するにあたり、スタッフの方によく質問される内容についてヒアリングしました。外国語での接客は、時として不安になることもありますので、スタッフの接客の負担を軽減し、安心して外国人を受け入れていただく準備をすることも大切です。それにより、さらに充実したおもてなしも可能になります。言葉の壁を越え日本の良さを伝えることに重点をおきました。

加藤 リーフレットには、「うな重」や「ステーキ」「寿司」ほか「抹茶パフェ」など、外国人に人気のメニューをピックアップしました。日頃からスタッフには、会話は日本語で大丈夫と話してはいますが、このリーフレットを使用することで、質問を受けても自信を持って応対できるようになったようです。

岩下 実は、日本食は何を食べても美味しいと言われています。ただ、その背景にあるストーリーを知って食べると、もっと美味しく感じたり、SNSで発信したいという気持ちになっていただけます。そのためにも、翻訳についてはネイティブが普段から使用している表現を取り入れています。例えば、ステーキは「Lucky Beef Steak」、鉄板皿についても「sizzling cast-iron plate」と訳し、フィーリングで伝わるよう工夫しています。表現を変えるだけでも、与える印象は大きく変わるのです。
※sizzling:ジュージューした

来日する度に訪れていただくスポットになるために

「さらに充実したサービスの展開を期待しています」と発注コーディネータ牟田(中央)

加藤 スタッフは注文を取るだけでなく「本日は暑いですね」など、一言お声掛けをするなど、それぞれのお客さまに合った接客を心掛けています。外国の方は、席に座った途端、おしぼりやお水が出てきただけで驚かれます。接客サービスの質を保ちながら、いつも笑顔で余裕をもって対応できるような雰囲気を保てば、ご来店いただける機会も自ずと増えてくると思います。これを機会に、インバウンド需要を取り込んでいきたいですね。

岩下 インバウンド対策が求められているなか、リルワールドがお手伝いできることはたくさんあると感じました。ただ、新規営業については動く時間が取れないのが現状。牟田さんのお力添えもあり、新たな一歩を踏み出すことができたのは、本当に良かったです。今後も挑戦できる事案があれば、チャンスナビを活用し積極的にコンタクトを取っていきます。

日本の食文化を楽しみながら知っていただくツールとして活用
「イメージが湧きやすく、おいしさが伝わってきますね」とネイティブのお墨付き

企業名 グリーンホスピタリティフードサービス株式会社
業種 飲食店,飲食サービス業,飲食料品卸売業,食料品小売業,野菜・果実小売業,食肉小売業,鮮魚小売業,酒小売業,菓子・パン小売業
事業内容 コントラクトフードサービス事業(官公庁・オフィス・工場・学校・病院・シルバー施設などでのフードサービスの提供)をはじめレストラン事業、ホテルマネジメント事業など、食とホスピタリティに関連した事業を展開
URL http://www.greenhouse.co.jp
企業名 合同会社リルワールド
業種 その他サービス業
事業内容 インバウンド事業:飲食店のインバウンド対策、多言語WEBメディア「タベルコト 」運営 ほか、アウトバウンド事業、地域活性化事業など
URL https://www.taberukoto.jp/

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