【Vol.13】2020/01/10
チャンスナビを最大限に活用したマッチング事例

• 写真左：発注者　株式会社mmガード　取締役　バルア　ビジョイ氏
• 写真右：受注者　株式会社コアライン　代表取締役　加藤　正行氏

ビジネスチャンス・ナビ2020（以下、チャンスナビ）では、現在3万2000を超える企業にご登録いただいています。さまざまな分野に特化した中小企業の情報が一挙に集約されているからこそ、“痒い所に手が届く”提携先をご紹介することが可能です。今回は、まさにお互いが求める企業同士がマッチングした事例をご紹介します。また、どのようにしてチャンスナビを利用されているのかもお話を伺いました。

“ドローン”という新たな業界をともに切り開く

（左から）受注先、株式会社コアラインの梅内氏、類家氏、加藤氏、中田氏

発注者：株式会社ｍｍガード　取締役　バルア　ビジョイ氏（以下、バルア）　弊社ではもともと、セキュリティとIoTデバイス事業を行っていましたが、2018年からドローン事業をスタートさせました。まず始めたのはテレビ番組の空撮やプロモーションビデオの作成です。その後建設業界に参入し、ドローンを使った測量や点検、さらにはもともと得意としていたＡＩでのデータ解析も行っています。主に台風などの災害現場での調査をしていますが、現場での作業は足場も悪く、危険を伴います。そのためドローンを使って測量や点検をするというのは、今非常に需要があるんですよ。

受注者：株式会社コアライン　代表取締役　加藤　正行氏（以下、加藤）　弊社もドローン事業を始めたのは、同じく2018年からです。もとは温度センサーや空調の製造を行っていましたが、今後の会社の方向性を考えていたときに、ニーズの増加が見込まれるドローン事業をしていこうと思い参入しました。まずはドローン好きの弊社社員と2人で、トイドローンを飛ばす面白さを小・中学生向けに教えるというところからスタートしました。そこから法人に向けて、産業ドローンを使った事業に展開していくために、空撮や点検について学び、インストラクターの認定資格を取得しました。今では、弊社にはDJI CAMP（ドローンメーカーの世界最大手であるDJI社が設立したドローン産業パイロット教育機関）インストラクターが3名在籍しています。現在はDJI社直結のスクールをはじめ、練習施設の運営、空撮、点検調査、映像制作などドローンに関わる業務を幅広く行っています。

バルア　今後はドローンでの地上測量を全国で行えるよう、ゼネコンなど協力者を増やしていきたいと考えていました。なので弊社でも、そうした協力者を対象にしたスクール事業が必要だと思ったんです。それに向けて、まずは指導者の育成を行っているスクールと、よい練習場を探していました。ですがなかなか見つからなくて……。そんなときにチャンスナビで見つけたのが、コアライン様でした。

2社を繋いだチャンスナビの活用法とは

高機能カメラを搭載した空撮撮影用ドローン。

青森にあるドローンの室内練習場。手元のモニターで撮影状況を確認して操作する。

加藤　私たちも、練習場や教習施設を長期的に利用していただける企業様を探しておりました。それに加え、首都圏の企業様とも提携していきたいとも考えていたんです。なので、ｍｍガード様とのマッチングは大変嬉しいものでした。

バルア　本当に、チャンスナビに登録して良かったです。希望の分野を登録しておくことで、サイト内に案件が入札されたらアラートで教えてくれるんです。各業界に精通した専門家が発注コーディネータとしてフォローアップしてくださる点もいいですよね。会話のなかから状況をくみ取り、「それならこんな企業様がいらっしゃいますよ」と、ビジネスパートナーを次々と提案してくださいます。自分たちでサイトを検索し、事業パートナーを見つけ出すだけでなく、そうした密なサポートのおかげで、コアライン様と提携を結ぶことができました。

加藤　発注コーディネータは全国にいますので、私たちのような地方企業でも手厚くサポートしてくださいます。今回も、mmガード様から案件をいただいて、なんと1週間で直接お会いし、2週間後には提携を結んでいました。首都圏と地方との企業提携で、このスピード感はすごいなと。毎回親身になって相談に乗ってくださるので信頼できますし、次のマッチングもぜひお願いしたいと思っています。
それと、弊社のような地方企業は、首都圏企業とのマッチングが重要です。同じく地方企業で飛び込み営業をしたい気持ちがあるけれども、ハードルが高く、不安、どこから手を付ければいいのかわからないという方は、ぜひチャンスナビを利用していただきたいですね。

事業提携により世の中に新たな一手を投じる

発注先、株式会社mmガードのバルア氏

バルア　今後はコアライン様のお力を借りながら、災害救助や建設事業を広く展開していきたいです。ドローンを利用した点検や測量の数を増やすことはもちろん、画像分析にシステムを取り入れて自動化させたい。そうすれば、より早く解析データを現場に届けることができますので。あとは、有人ドローンを作ることもコアライン様とだったらできるのではないかと思っています。

加藤　ｍｍガード様との提携を通し、お互いに企業価値が向上することを願っています。あとは、細かな部分で情報交換をさせていただいたり、ドローンの機体でお持ちでない部品をお貸ししたり。密な繋がりを持つことで、ｍｍガード様の手が回らないような細かな部分でも提携させて頂きたいですね。