【Vol.19】2021/12/13
プログラミング言語Pythonに注目する
異業種企業がマッチング

  • 左から 
  • ケイ.イー.シー.株式会社 営業企画マネージャー 小西 博明氏
  • 同社 取締役 木村 敢治氏
  • J&C流通コンサルティング株式会社 代表取締役 水挽 義男氏
  • ケイ.イー.シー.株式会社 コーディネーター 保田 菜央氏

オンラインプログラミング学習サービスを開発した企業が、チャンスナビを通じて販売代理店を募集し、教育事業を展開する企業とマッチングしました。
販路開拓に関する協業だけでなく、互いが得意とする分野のノウハウを共有したことでシナジーが生まれる連携となりました。

互いが持つ強みを活かす理想的な協業が実現

J&C流通コンサルティング株式会社 代表取締役 水挽 義男氏

発注者:J&C流通コンサルティング株式会社 代表取締役 水挽 義男氏(以下、水挽) 弊社は、Joy(喜び)&Calm(安定)を事業コンセプトに、日本企業に対して、人手不足をロボットで補い、ベテラン匠の技継承をAI(人工知能)で代替するなど、ロボット&AIソリューションにより合理化を図る事業を提供しています。

受注者:KEC教育グループ(ケイ. イー. シー. 株式会社) 取締役 木村 敢治氏(以下、木村) 弊社は、1974年の創業以来、教育第一主義を貫き、進学塾や予備校の経営を始め、社会人教育事業などを展開しています。関西がルーツの企業ですが最近は関東圏まで拠点を広げ、オンラインも活用するハイブリッド型教育など、社会のニーズに適した教育を実践しています。

Q.今回のマッチングの要である「Laibra(ライブラ)」について教えてください。

J&C流通コンサルティング株式会社が開発し販売する「Laibra」は、いま注目のプログラミング言語「Python」のオンライン学習サービス。
上記をクリックして頂くと動画をご覧いただけます。

水挽 弊社が開発した「Laibra」は、AI、Webサイト制作、ブロックチェーン開発などの分野で使用されているプログラミング言語「Python(パイソン)」をオンラインで学習できるサービスです。PCとネット環境があればサービスを利用でき、多くのイラストを使用したわかりやすい解説で、初心者でもスムーズに学習を始められるところが特徴です。
個人ユーザーへの訴求に加えて、学校や企業などBtoBの販路開拓を行っていく中で、少人数で経営する弊社にとっては、マンパワーの不足が営業活動の課題となっていました。そこで、発注コーディネータの児山さんのアドバイスを受けて、チャンスナビで販売代理店を募集し、エントリーいただいたKEC様との成約に至りました。

ケイ.イー.シー.株式会社 取締役 木村 敢治氏

Q.KEC教育グループが、チャンスナビの募集案件に応じられた経緯などについて教えてください。

KEC教育グループ(ケイ. イー. シー. 株式会社)営業企画マネージャー 小西氏(以下 小西) 「Laibra」が販売代理店を募集していることや、そのサービス内容について、チャンスナビの発注コーディネータ(※)から説明を受けました。もともと、これからPythonがプログラミングの主流になると思っておりました。「Laibra」はオンライン学習サービスとして具体的で分かりやすく、Pythonの教材として魅力を感じたことから興味を持ちました。その後も、発注コーディネータが間に立ってくれたため、商談を円滑に進めることができました。

Q.契約に至った「決め手」はどのような点ですか。

水挽 KEC教育グループは、学校や予備校、企業などとのチャネルを数多く持っていました。とくに個別具体的な販路開拓先に対してのアプローチをすぐにご提案いただくことができたのが、契約の決め手になりました。何より、お互いが持つ強みを活かす協業によって、さらなる事業拡大につながると確信しました。

小西 まずは、マーケットをたいへん良く理解されている水挽社長の慧眼に惹かれました。例えば、販売において決め手になるプライスレンジが、法人サービスと学校サービスでは異なることにご理解をいただきました。水挽社長のご理解によって、市場のニーズに合わせたプライス設定を実現できました。

マッチングにより「Laibra」を新たなマーケットに投入

「Laibra」教材サンプル

Q.今回のマッチングで実現したメリットをお聞かせください。

水挽 弊社はデータサイエンスを専門に取り組んできており、教育というマーケットについては全く知識がありませんでした。このマッチングを通じて、KEC様がお持ちの教育分野への知見や市場ニーズを共有でき、それを「Laibra」に落とし込むことができたのは、とても有難く思っています。

小西 現在、弊社にはWeb系や業務系の言語を教える講座がありますが、Pythonに関しては職業訓練生向けの通学コースのみの対応になっています。今回のマッチングにより、サブスク型で自学自習対応ができるソフトを使えるようになったことは、学校や法人に対する提案力の向上につながり、大きなメリットになります。今回、チャンスナビを通じて、そういったビジネスの幅を広げる機会を得ることができました。

Q.「Laibra」について、今後どのような構想を考えていますか。

小西 夢を感じるところでは、通信制高校への導入です。思い描く将来へ向かって走る子どもたちにプログラミングの楽しさを伝え、可能性を広げていきたいです。

水挽 受講者のモチベーションアップを図るために、目標を設定する仕組みは必要です。例えば、ディープラーニングに関する理論の理解や実装にあたっては、能力・知識を測るテスト問題を追加するなどを考えています。

Q.チャンスナビをどのように活用されていきますか。

水挽 事業を拡大させていくために、告知や協働企業募集などでチャンスナビを大いに活用させていただきます。

木村 これまで関西圏の市場が中心にしてきましたが、現在、弊社では、首都圏市場での事業拡大を進めたいと考えています。首都圏の企業とのマッチングや交流のツールとして、チャンスナビや発注コーディネータ(※)を活用していきます。

企業名 J&C流通コンサルティング株式会社
業種 ソフトウェア業
事業内容 ロボットとAIを活用したシステム・サービスの提供
URL https://www.joycalm.com/
企業名 ケイ.イー.シー.株式会社
業種 教育関連業
事業内容 塾、予備校、英会話、PCスクール、日本語教師養成、中小企業診断士、職業訓練、企業研修、組織診断、適性テスト、人材紹介、人材派遣
URL https://www.kec.ne.jp/

(※)発注コーディネータは、チャンスナビへの発注案件の掲載からマッチング先のご紹介まで、商談をフォローする支援者です。

お電話や訪問による支援も行っておりますので、ご興味のある方は、sme-webmaster@sekai2020.jpまでメールください。チラシは「こちら」をご覧ください。

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