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平成26年度連携イノベーション促進プログラム助成事業
支援対象事業が決定しました

 本事業は、東京都が策定する「課題マップ」(※注)に沿って、都内中小企業と他企業・大学・公設試験研究機関等が連携して行う技術開発・製品開発プロジェクトに対して、その開発に係る経費の一部を助成するものです。
このたび、課題マップに示す4分野13テーマにご応募いただいた中から、審査の結果、以下のプロジェクト17件を平成26年度の支援対象として決定しました。
なお、選定された中小企業には、今後最長2年間にわたりプロジェクトの進捗に応じて経営・技術支援等を行う連携アドバイザーを配置し、実用化に向けた継続的支援を行います。

(※注) 「課題マップ」とは
「健康・スポーツ」、「医療・福祉」、「環境」、「危機管理」の成長産業分野において、大都市東京の都市課題の解決に資する技術・製品開発テーマを明らかにし、その技術・製品開発動向や中小企業による実用化の可能性をまとめた技術開発指針。

支援プロジェクト一覧

1.健康・スポーツ分野

スポーツ・健康管理に関する技術・製品の開発
企業名(50音順) 概 要
株式会社シーキューブ
●研究開発テーマ
運動フォーム確認システム
●内容
新たな運動・競技をはじめる時、誰しもが「上手くなりたい」と思う。この「上手くなりたい」という内発的動機は、運動の継続を助けるものである。実際「上手くなる」ために、先生に習い、上達者の動きを見てまね、書籍を熟読することになるが、新たな体の動きを掴むのがとても難しい。そこで、本研究開発では、ボクシングを題材に体の動きを測定するセンサを開発し、手本となる動きと何が違うのかを視覚的に理解できるシステムを構築する。
●URL:
http://www.cocareer.jp別タブで開く

2.医療・福祉分野

介護・福祉機器に関する技術・製品の開発
企業名(50音順) 概 要
株式会社デジタリーフ
●研究開発テーマ
画像解析技術による介護支援システム開発
●内容
寝たきり老人や筋萎縮性側索硬化症(ALS)など四肢の自由がきかない要介護者の意思伝達装置として、眼球の動きを検知する画像解析技術を用いて、iPad端末の画面に表示される文字、ボタンを「見る」だけで、家庭内もしくは遠隔地にいる介護者に自己の意思をリアルタイムに伝達することができる、安価かつ手軽に操作が可能なコミュニケーション支援ツールを開発する。
●URL:http://www.digitaleaf.com/別タブで開く
医療機器に関する技術・製品の開発
企業名(50音順) 概 要
アイリックス株式会社
●研究開発テーマ
ラマンイメージング微細ダイセクターの開発
●内容
本研究では、レーザーサブミクロンダイセクション装置とタンパク質疑集体を非標識で観察可能なラマンイメージング装置を複合したラマンイメージング微細レーザーマイクロダイセクターを開発し、医療機関等における疾患由来タンパク質疑集体迅速解析システム確立することを目的とする。
●URL:http://www.airix.co.jp別タブで開く
極東製薬工業株式会社

●研究開発テーマ
簡便で迅速な新しい疥癬診断技術の開発
●内容
疥癬とはヒゼンダニが皮膚角層内に寄生して生ずる皮膚感染症である。超高齢化社会の日本において老人の集団生活の機会増大に伴い、蔓延化のリスクと介護側の負担がある。現在の診断法はダーマスコープや顕微鏡診断を用いた目視であり旧態依然としており誤診もある。そこで簡便な迅速診断法の確立をめざして、ヒゼンダニの全ゲノム解析をおこない診断に有望な遺伝子を抽出し、抗原・抗体反応に基づく新しい診断技術を開発する。
●URL:http://www.kyokutoseiyaku.co.jp/別タブで開く
システム・インスツルメンツ株式会社
●研究開発テーマ
反応内蔵チップでの前立腺がん小型診断装置
●内容
前立腺特異抗原(PSA)は前立腺がんに対する最も重要なバイオマーカーである。しかし、現在用いられている方法では、前立腺がん患者と前立腺肥大患者の判別は難しく、診断を確定されるためには更なる精密診断が必要で、患者の負担は極めて大きい。本開発では、がん性変異PSAに対する抗体を用いることで前立腺がんに対する診断精度が向上することに着目し、この抗体を高密度で固定した基板を内蔵した新規ピペットチップ(反応内蔵チップ)を開発し、これと自動分注・反応・計測装置を融合した前立腺がん小型診断装置を実用化する。
●URL:http://www.sic-tky.com別タブで開く
株式会社東鋼
●研究開発テーマ
低負荷を特徴とする振動援用骨切除デバイス
●内容
患者の骨格個体差や症状への対応性が高い整形外科手術が切望されいるが、そのためには、術式に対応可能な骨切除デバイスの実現が必要不可欠である。本提案は、これまでの東大と申請者との産学連携の成果である骨材に適した切除加工法を高度化し、低負荷で優れた生体親和性を実現する骨切除工法を実装した切除デバイスの実用化を目標とするものである。この成果により、患者への負荷を最小にする人口関節置換手術の普及が期待される。
●URL:http://www.toko-tool.co.jp/top/別タブで開く
ニッカン工業株式会社 ●研究開発テーマ
細胞シート運搬用キャリア材料のヒト適用
●内容
当社はこれまで研究用として動物の脂肪由来幹細胞シートをシャーレから剥離し患部へ移植する為の運搬キャリアシートを開発した。将来的に細胞シートは、日常的ヒト再生医療デバイスとして利用されると思われる。その為、開発するキャリア材料は細胞シートの凍結保存への有用性を検証するために、培養細胞と共にマイナス80度での保管後、解凍を経てキャリアが細胞シート形を保持する事を確認し、患部移植後の留置を経て速やかにストレス無く培養細胞シートと剥離する事も目的とした研究開発を行う。
●URL:http://www.nikkan-ind.co.jp/別タブで開く
合同会社微細加工研究所 ●研究開発テーマ
マイクロバイオ分析基板の型内一体成形技術
●内容
感染症の迅速な検出と予防は大都市東京に取って大きな課題である。首都大学東京が中心になって開発してきた迅速かつ高信頼性感染症検査システムを普及させるために、ナノマイクロ構造体を有するバイオ分析基板の低コストを実現する生産技術を開発する。具体的には精密プレス加工技術とナノマイクロ構造体の型内一体形成技術を用いたマイクロバイオ分析基板創生技術を確立し、低コストの高信頼性検査システムの実用化を目指す。
●URL:http://www.mf-laboratory.com/mflab.html別タブで開く
松田金型工業株式会社 ●研究開発テーマ
無菌医薬品製造用ターボファン金型の開発
●内容
医療・医薬品製造では、病院の院内感染防止、製薬工場の細菌混入防止は必須の課題である。具体的には、クリーンルームを導入することで、無塵・無菌の清浄空間を実現している。クリーンルーム用空調システムに使われるファンは、高静圧・大流量で微粒子の溜まり場のない構造が望まれている。高静圧・大流量を実現する高効率ブレード形状を実現し、微粒子の溜まり場のない構造の一体成型プラスチックターボファンを実現する5軸スライド金型の開発を行う。
●URL:http://www.matsuda-kanagata.co.jp別タブで開く

3.環境分野

エネルギーの高効率化・最適化に関する技術・製品の開発
企業名(50音順) 概 要
イーソル株式会社
●研究開発テーマ
分散型エネルギーシステムの共通仕様開発
●内容
自律分散型エネルギーシステムの共通仕様を策定しプラットフォームとして実現することにより
・システムを構成する各戸の機器同士の連携による系統電源の安定化
・クラウドサービスの活用
を容易に提供可能にすることで、我が国の「エネルギー基本計画」に掲げられている分散型エネルギーシステムを早期に実現・普及させる。
●URL:
http://www.esol.co.jp別タブで開く
オスカーテクノロジー株式会社 ●研究開発テーマ
車の低燃費化に貢献するコンパイラの開発
●内容
当社で開発している自動並列化コンパイラを、機能安全・高信頼性を要する自動車エンジンECU(電子制御装置)ソフトウェアに適用可能とするための機能拡張をおこなう。当社独自の機能により、従来に比べ高度なエンジン制御を実現し、非常に低燃費で環境負荷の小さい自動車の開発に寄与する。機能拡張した自動並列化コンパイラを、都内を含む国内外の多くのECUメーカーに提供し、東京都の経済活性化および環境対策に貢献する。
●URL:http://www.oscartech.jp別タブで開く
資源のリサイクルに関する技術・製品の開発
企業名(50音順) 概 要
大生工業株式会社
●研究開発テーマ
高回復率セルフクリーニングフィルタの開発
●内容
マシニングセンタなどの切削時に使用されるクーラントオイルは、スピンドルスルーが当たり前となってきた。スピンドルスルーでは、20μのろ過精度が要求されるが、それでは毎日フィルタエレメントを交換する必要があるため、50μなどのエレメントを付けていることが多かった。当社では、断面が三角形の線をろ材に使う独自方式により、エレメント交換不要のセルフクリーニングフィルタを開発する。これにより、オイルの寿命を大幅に伸ばし、エレメントの廃棄もなくせる。
●URL:http://www.taiseikogyo.co.jp別タブで開く

4.危機管理分野

建築物等の耐震化に関する技術・製品の開発
企業名(50音順) 概 要
株式会社誠研舎
●研究開発テーマ
高周波地震動に対応した液状化試験機の開発
●内容
従来、アナログ制御であった地盤の液状化判定試験において、供試体の軟弱化に応じた感度を上げるデジタル制御方式の研究により、高周波地震動である「1Hz」に安定的に対応した非排水三軸液状化試験機を開発する。モーター駆動による三軸加圧とデジタル制御方式の導入で、高感度の制御技術と同時にコストダウンを図り、今までにない液状化試験機の開発によって建築物の耐震化対策や首都圏の液状化対策に貢献する。
●URL:http://www.seikensha.com/別タブで開く
インフラメンテナンスに関する技術・製品の開発
企業名(50音順) 概 要
電子科学株式会社
●研究開発テーマ
劣化コンクリートの高速成分分析装置の開発
●内容
我が国の老朽化するコンクリート構造物の点検・補修業務は、今後のコスト負担がますます増大すると考えられており、低コスト化、高品質化が望まれている。そこで、昇温離脱法の「多様な分子を同時に測定できる能力」に着目し、これを用いてコンクリート構造物の様々な劣化因子を低コスト、高精度、高効率で多成分同時に定量測定できる分析装置と分析手法を研究開発する。
●URL:http://www.escoltd.co.jp/別タブで開く
災害時の情報提供・収集に関する技術・製品の開発
企業名(50音順) 概 要
株式会社エー・アール・アイ
●研究開発テーマ
防災無線放送難聴地域を予測する技術開発
●内容
東日本大震災時、半数近い人が放送音声を「聞こえなかった」、「判らなかった」と回答。そこで防災放送の情報の質(音の大きさ、了解度)向上のための“予測”が必要となる。
“予測”のため地形や建物の3次元モデルを用い◎高次反射まで求めた音圧レベル計算◎音の到達時間と大きさから音声了解度◎情報の質を落とさない子局の最適配置、を計算。これらの実用化課題を解決し“予測”システムを完成して難聴地域減少に役立てる。
●URL:http://www.gridmark.co.jp/別タブで開く
防犯対策に関する技術・製品の開発
企業名(50音順) 概 要
日本分析工業株式会社
●研究開発テーマ
危険ドラッグ分析用自動試料分析装置の開発
●内容
既存の規制薬物の構造を一部改変し、法規制を意図的に逃れた危険ドラッグが氾濫している現在、より迅速に多検体試料を正確に分析することが急務となる。
本分析を行うには、(1)試料の前処理{粉砕->溶媒抽出->個液分離->(2)クロマトグラフィー分離->(3)MS、NMR等によるドラッグの構造決定が一般的な分析工程である。
この分析工程の中で当社が貢献できる技術を駆使して、(1)の多検体用前処理装置の開発及び(2)の分離の新しい方法として、粉砕後の試料(ハーブ)を瞬間加熱することで危険ドラッグの有無を識別する装置の開発することで分析のスループット向上を図る。
●URL:http://www.jai.co.jp/別タブで開く
食の安全に関する技術・製品の開発
企業名(50音順) 概 要
グリッドマーク株式会社 ●研究開発テーマ
2波長真贋コード印刷・判定システムの開発
●内容
独自特許技術である見えないドットコード「GridOnput」を用い、真贋判定により「食の安全」を確立する。ドット毎に異なる波長の赤外線吸収特性を有する2種のインクを選択して食品等の包装材に印刷し、専用スキャナーでドットを読み取り、波長特性から贋のダミードットを排除して真のドットコードを複合して真贋判定するシステムを開発する。特殊インクの開発は極めて難しくコードの模造を不能にし、さらに、印刷を容易にするPDF出力ツールを開発する。
●URL:http://www.gridmark.co.jp/

□ 問い合わせ先 □
助成課 TEL:03-3251-7895