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経営人財NEXT20修了企業紹介

 第4期 株式会社GFS

若手リーダーが会社の未来を創る ~「経営人財NEXT20」でロールモデルを!~

GFSの独自技術サービス「AKIセキュリティ」
GFSの独自技術サービス「AKIセキュリティ」

港区三田に拠点を置く株式会社GFSは、創業2015年の若い会社だ。ソフトウエア開発を事業の柱とし、独自技術の「AKIセキュリティ」(非対称鍵基盤Asymmetric Key Infrastructure)を用いた製品の開発を中心に、自社サービスの開発に力を入れている。
中妻社長には、競争の激しいIT業界において、会社の「持続的な成長」を実現するための重要な要素は、自分と同じ視点で会社の未来を考え、共に推進する人材を育成することだとの想いがあった。
「経営人財NEXT20」を知り、若手を参加させたいと希望者を募ったところ、開発リーダーの丸茂優輝さんが立候補し、4期生として参加することになった。丸茂さんは、自分で道を切り開ける環境やゼネラリストとしての技術屋のキャリアを、漠然とではあるが志向していたため、社長は他の社員に対するロールモデルを作るいい機会と捉えた。

GFSの独自技術サービス「AKIセキュリティ」
GFSの独自技術サービス「AKIセキュリティ」

業界の重要課題に真正面から取り組む

経営人財NEXT20 第4期参加 丸茂優輝さん
経営人財NEXT20 
第4期参加 丸茂優輝さん

IT業界では人材が流動的になりやすいが、同社は全員65歳まで働ける会社を目指していた。ワークショップで行った自社のSWOT分析の結果、「今居る仲間」が定着し、個人がより成長しキャリアを積み、会社も成長するという成長戦略を打ち出した。これを受けて社員の定着を実現するためには、安心して働き続けてもらうための制度が充実している事が必要条件であるとの考えに至った。
「経営人財NEXT20」での取組みテーマを「社員が長く働き続けられるための制度の模索・確立」とし、社員が何を考えて仕事に取り組んでいるのか、会社に対してどんな想いがあるのか、これらを汲み取りフィードバックする仕組みの整備を行うこととした。

経営人財NEXT20 第4期参加 丸茂優輝さん
経営人財NEXT20 
第4期参加 丸茂優輝さん

社内アンケートで社員の真意に気づく

社員が会社に対して求めていることは何なのか、「社員は自分がこの会社で長く働くことが出来る制度や福利厚生を求めている」という仮説を立て、これを検証するため、全社員にアンケート調査を行った。しかし、アンケートでは、仮説が覆され、意外な結果が得られた。社員が求めているのは制度や福利厚生ではなく、「業務が社長に集中し過ぎていることへの危機感克服」であった。
そこで、丸茂さんは、社長の業務軽減に着手した。社長の業務を全て洗い出し、項目別に整理し、社員で代替できる業務については主担当者を決めていった。コーディネータとは、毎月、1か月先のゴールや課題検討、課題解決のアクションプランの確認等を議論し、まさに1か月単位のPDCAサイクルを回す具体的な経験であった。これにより、同社の経営理念、中期ビジョン・事業計画、求める人材像と育成計画を1枚にまとめて俯瞰できるシートを社長と相談しながら作成し、最終的には5年後までの会社の目標を定めることができた。このシートは、後に社員が自社の経営を理解するツールとして活用できるものとなった。
これらのプロセスは社内業務を棚卸しできただけでなく、各担当者の成長促進、モチベーションの向上に繋がり、結果、成長戦略を実現するための効果的な手段であったことを学んだ。

若手チームリーダーが次世代を牽引、会社の成長に貢献

「経営人財NEXT20」が修了して、丸茂さんは、以前にも増して「全社視点」で仕事や自分の行動を考えられるようになった。また、会社の将来を具体的に見据え、そのゴールに到達するには今日何を行うかという考え方が出来るようになり、仕事に対する当事者意識は大幅に向上した。
中妻社長も最近導入した4名のチームリーダー制において、丸茂さんを最も若いリーダーとして任命し、「自分より年長のメンバーを抱えて苦労もあるとは思うが、『経営人財NEXT20』での学習や経験が大いに役に立つだろう」と期待している。
振り返って、今回取り組んだ「社長の業務軽減」という大きなテーマは、社長の懐の大きさと丸茂さんへの信頼が無ければ継続できなかったのではないだろうか。社長の当初からの「会社の継続的成長」=「若手の育成」という課題と信念が最後までブレなかったことが、若いリーダー候補の成長に結実し、その先の会社全体の成長につながったと言える。
現在、丸茂さんは、社長を支え、採用活動に携わっており、新人教育に奮闘している。今後も、発想力と実行力を表出することで強いリーダーシップを発揮していくに違いない。会社と社員を繋ぐ存在(連結ピン)として、活躍が確信できる“経営人財”として。

 株式会社GFS
 代表者:代表取締役 中妻 卓史 氏
 所在地:東京都港区芝5丁目29-22 ライオンズマンションフェリス三田709
 HP:https://e-gfs.co.jp/