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【コラム】新製品開発でみておきたいワンポイント視点

第1回「サポーターからプレ-ヤーへ!!」

「世界はモノで溢れている!」、「モノが売れない時代に突入した」、「断捨離ブーム」、「シェアリング」等の言葉をよく聞くようになっています。

 確かに大きなトレンド(需要動向)のこの通りです。でも、もう少し目線を下げて足元の状況をよく見ると全く違う世界が見えてきます。市場には今まで以上に新製品が続々と登場し、展示会場には人が溢れています。この大きなトレンドと足元の状況とのギャップをどうみるかが非常に重要です。

実は、大きなトレンドの変化に直面し苦悩しているのは主に大企業です。

 巨大な売上確保を使命とする大企業が成熟化に伴う市場の変化に対応に苦しんでいる一方で、個性的で先端的な製品を求める需要の高まりは意欲的な中小企業にとって強い追い風となっており、チャンス到来とばかりに新たな挑戦を始める企業が増えています。

これらの企業に共通するのは、受注型・下請型の状況から「自立型企業になりたい」という強い思いです。

 大企業のサポーターとしてのポジションから、自社製品を持って顧客と直接対話するプレ-ヤーとなって、自立的な成長・発展を遂げたいという強い思いです。

将来に向けた事業ビジョンを描き、強みを活かして粘り強い取り組みを継続するためにはこの「サポーターからプレーヤーになる」という、経営者自身の強い思いが不可欠です。

 自ら想像できないことは実現できません。多様な挑戦が自社のスキルアップや人材育成に直結し、自立型企業としての成長に繋がるのです。新製品開発や新規事業の立ち上げには、「プレーヤーになる」という強い思いと「こんな企業になりたい」という将来ビジョンの構想が必須です。

事業化実践道場 プロジェクトマネージャー 中沢 節