令和3年度 若手商人育成事業　事業活用事例集　支援事例2

美容院激戦区で差別化を図るためアドバイスを公社専門家から得る
　Hair change place Ayaは京急空港線糀谷駅から徒歩7分、萩中商店街にある美容院だ。
平成7年のオープン以来、地域から愛されてきた同店。しかし、以前から他店との差別化に悩みを抱えていたと、オーナーの小池田亜也子さんは語る。　
「ここは美容院激戦区。多くの店の中から当店を選んでいただくため、以前から工夫はしていました。しかし私は経営や集客面で、なかなか斬新なアイデアは出ませんでした。さらに、コロナ禍で客足が落ち込んだこともあり、専門家の助言がほしいと考えるようになりました。ただ、経営コンサルタントなどに高い費用を支払うのは無理。そんなとき、無料で受けられる商店主スキルアップ事業を知り、公社にすぐ申し込んだのです」

単に経営知識を得るだけでなく「自力で考える力」が身に付いた
　商店主スキルアップ事業を活用して最も良かった点は、考え方に柔軟性と幅が増したことだと小池田さん。
「専門家の方はいつも、『あなたはどうしたいの？』と問いかけてきます。また、毎回客層分析などの『宿題』が出されます。それらについて考えるうちに、自力で考える習慣が身につきました。経営知識を教わっただけでなく、経営者としての『頭の引き出し』が増えたことが、長年働くなかでやや考え方が硬直化していた私にとっては本当にありがたかったですね」
　専門家のアドバイスを受けて以来、小池田さんの意識は大きく変わった。店内の陳列棚をＤＩＹで作るなど、自ら知恵を出して店を良くしようとする意識が高まったのだ。
「専門家からアドバイスをいただき、視野が広がりましたし、刺激を受けました」これからも店舗の魅力向上に取り組んでいきたいと抱負を語った。