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2014年4月11日 掲載

知財権侵害の最新事件(5)
中国における商標権侵害の現状

模倣品関連事件のうち、商標権侵害事件が大半を占めている。その上、他人の商標が有するブランドイメージに「ただ乗り(フリーランド)」して利益を得る商標権侵害事件は、増加の一途をたどっている。さらに、侵害の様態もますます複雑化、多様化し、伝統的な商標・商品模倣事件の他に、他人の知名商標を自己の商号として登録したり、他社の知名商号を自己の商標として登録したりする冒認出願による模倣事件など、さまざまな新しいタイプの侵害事件が、頻繁に発生している。中国における商標権侵害事件の現状について、下記のとおりにその特徴をまとめる。

  1. 商標権侵害事件に関わる商品の範囲が以前より幅広くなり、商標権侵害事件は、製品の製造販売業を超えて、サービス業等まで拡大されている。
  2. 商標権侵害事件のうち、有名ブランドの模倣事件が多発しており、かつ、外国ブランドの模倣事件も大量に発生している。また、外国製品が中国に進出する前に、模倣品が先に市場に出回るケースも多くある。
  3. 商標権侵害の手段が隠蔽的で、販売方式が多様化しており、かつ、大規模なイーコマースを応用している。
  4. 商標権侵害事件のうち、伝統的な商標・商品の模倣事件も多発しているが、同時に、他人の知名商号、商品ロゴなどを商標として登録したり、又は、他人の知名商標を他の区分に登録したりして、使用する事件も大幅に増加している。

資料協力 北京林達劉知識産権代理事務所別タブで開く

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