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人材育成計画作成支援事業 支援事例(4)〜株式会社アイエスゲート〜

マルチタスク型人材の育成

株式会社アイエスゲートは、「高い志と情熱を持ち、商品・サービスを創造するソリューション企業であり続けること」を理念に掲げ、「多言語医療問診支援システム(ヘルスライフパスポート)」「高齢者・聴覚障害者向け診療ナビゲータ」の開発・販売を手掛けています。この「多言語医療問診支援システム(ヘルスライフパスポート)」は、日本に在住する外国人、観光旅行に訪れる外国人および日本人の海外渡航者向けの支援システムで、2020年(平成32年)の東京オリンピック・パラリンピックやグローバル化を見据え、発展の可能性の高い分野といえます。

マルチタスク型人材育成を課題とした背景

代表取締役 小林 俊哉氏

代表取締役 小林 俊哉氏

“マルチタスク”とは、2つ以上のプログラムを同時に実行することを意味し、IT業界おける“多能化”と位置付けられます。同社では、平成27年8月より人材ナビゲータ制度を活用し、若手人材を対象とした“ビジネス基礎スキルの習得”の勉強会を定期的に開催してきました。こうした中、社外で実施している台湾淡江大学や墨田地域団体等との産学公連携の質・量の強化や新たな開発要員の組織化や人材の確保が必要となりました。しかしながら、人材確保は困難であることから既存の人材について、現行の開発業務に加え、企画提案、マーケティング、創造性開発をベースとする組織としての“チーム発想・提案力の体得”が求められ、優先課題の一つとなってきました。

「社内勉強会」の開催と実践

発表・質疑応答の風景

発表・質疑応答の風景

そこで、人材ナビゲータが実施テーマを提案し、経営および参画メンバーと相談することで以下のカリキュラム案を作成し、実施しました(一部未実施含む)。
運用上、留意した点は、1.創造性を意識する中で世の中に答えのないことに向かうあきらめない姿勢の奨励、2.自分自身の課題意識に基づく自身の考えのまとめと伝え方の工夫、3.批判ではなく提案できるスタイル、を重視しました。
実施した勉強会の構成は、ミニ講義(20分)、個人演習(15分)、グループディスカッション(40分)、発表・質疑応答(15分)でした。制約はありますが、メンバーが自ら考え、意見を交わすスタイルを重視しました。一回でできることには限度がありますが、各テーマの関連づけを意識しストーリー性があるようにしました。テーマの概要は以下のとおりとなります。

  1. 企画・提案の基本
  2. マーケティングの基本
  3. 交渉力の基本
  4. ロジカル・コミュニケーションの基本
  1. 発想法1(マインドマップの基本)
  2. 発想法2(ワークデザイン・ブレークスルー思考)
  3. ビジネスモデルの基本
  4. ブルーオーシャン戦略の基本

効果と今後の課題

本格的に着手してから6ヵ月目の段階ではありますが、メンバー間について、以下の改善・傾向が確認されました。

  1. 創造性に関する興味・関心度の高まり(困難に対する固定観念の打破)
  2. 仕事・問題にたいする目的志向の高まり(手段の目的化の払拭)
  3. チーム発想の理解と仕事の改善・改良への試行

今後の課題としては、若手人材が会社の代表として単独で社外関係者と協働して活動ができるレベルをめざすことと考えています。 (人材ナビゲータ 赤堀 新一)
※同社ホームページ(http://www.isgate.co.jp/company/)をご参照ください。

連絡先

人材育成計画の作成支援株式会社アイエスゲート
代表者:小林 俊哉氏
所在地:東京都墨田区押上2-20-2 401号
TEL:03-5879-4527 / FAX:03-5879-4528
URL:http://www.isgate.co.jp/
資本金:1,000万円 従業員数:7名

□ 問い合わせ先 □
企業人材支援課 人材支援係
TEL:03-3251-7904 / FAX:03-3251-7909
E-mail:sangyo-jinzai@tokyo-kosha.or.jp

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