支援します! 公社は企業のパートナー 公益財団法人東京都中小企業振興公社

「〜したい」「〜に困っている」など目的別に検索できます。

相談案内相談案内

人材育成計画作成支援事業 支援事例(8)〜株式会社リサジュー〜

公社の支援で変わり始めた社員の意識と行動

CIMG2603(管内電流計) 株式会社リサジューは、ガス、水道、電気といったライフラインや、工場に敷設されるパイプラインなど、地中に埋設する鋼管の電気防食(※)設備の維持管理点検および腐食診断を主業務としています。
 最近の電気防食の傾向は内陸部の地中埋設配管、各種工場の諸設備に付属するパイプラインに対する防食工事、腐食診断により現状維持するための保守点検に力を入れるようになっており、同社の活躍の場は広がっています。
 (※)鋼管などの金属に電気を流して腐食を防ぐ方法

※右の画像は、CIMG2603(管内電流計)です。同社が独自開発した計測器で、配管の絶縁状態や防食電流波及(どこまで電流が届くか)の確認等に用いられます。

自立型の人材を育てたい

 地中埋設管の腐食診断は、地表での目視確認ができないため、音や電流の測定値などの細かいデータをもとに、現場の経験や勘で行われている。同社には勤続20年以上のベテラン社員が多く、新入社員は先輩たちから必要な専門技術を徹底的に教え込まれる。こうした現場経験の積み重ねにより、実務処理能力は全員ほぼ同じ高いレベルにある。しかし反面、仕事に対する姿勢を見ると、先輩から指導されたり、受注先から指示されたことをこなすだけで、先輩の指導を超える柔軟な発想をしたり、受注先のニーズを先取りして自社の技術と組み合わせ、顧客に提案するなどの自立型の人材が育っていなかった。
 そこで、平成22年度の経営方針のひとつとして「全社員参加の経営」を掲げ、社内の会議やその他色々な場で社員の意識改革を促してきた。そんな折、取引金融機関の担当者から公社の「人材育成計画作成支援事業」を利用し、世代交代を視野に入れた体系的な人材教育システムの構築に取り組んではどうかという提案があり、公社事業の利用を思い立った。

公社の支援を得て社員の意識改革に取り組む

会議の様子 人材育成計画作成に先立ち、人材ナビゲータが同社の役員・幹部社員約10名にヒアリング調査を実施したところ、経営者層にはあまり認識されていなかった社員の潜在的な能力や意識が発見された。そのヒアリング結果をもとに全社的、組織運営面、人材育成面での課題をそれぞれ抽出し、課題解決に向けての提案を「人材育成支援報告書」にまとめた。この報告書では、まず会社が求める階層・職種ごとの人材像を明確にし、次に、求める人材を育成するための基盤(等級格付け制度、評価制度、資格制度など)の改善または新規構築を提案。同時に、中堅幹部の意識を「他人(社長や上司)依存型」から「自立型」に変えるための研修や訓練も提案した。
 この提案を踏まえ、同社では6月に「初級管理者研修」を実施した。短期間ではあったが、実際の業務をベースとしたグループ討議型であったため、参加者全員が当事者意識を持ち、最後まで興味を持って受講できた。その結果として、今まで単なる報告と一方的な指示に終わっていた会議の雰囲気が変わり、建設的な意見交換も活発に行われるようになった。今後は、変わり始めた社員の意識とモチベーションを維持・発展させることを目的に、前回の研修内容をより深化させる研修の提案など、人材ナビゲータによる支援を行っていく予定である。

連絡先

人材育成計画の作成支援株式会社リサジュー
 代表者:真藤 峰氏
 所在地:調布市仙川町1-9-13
 TEL:03-3307-2969 / FAX:03-3305-2585
 URL:http://www.lissajou.co.jp/
 資本金:2,000万円  従業員数:37名  創業:昭和41年

□ 問い合わせ先 □
企業人材支援課
TEL:03-3832-3675 / FAX:03-3832-3679

サイトマップ