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人材育成計画作成支援事業 支援事例(9)〜株式会社一心〜

一人ひとりのキャリア形成を目指した階層別研修が動き出した

 株式会社一心(いっしん)は、贈答品の販売、外食店舗の経営、およびインターネット販売事業を行っている意欲的な企業。飲食事業部では、宅配寿司「銀のさら」のフランチャイズを軸として複数店舗を運営しています。「社員の感動満足が高まる」人間集団づくりを目指した結果、活気のある店長が現場で次々に育っています。現在の課題は“その次”の段階として、社員そして会社組織が外食産業を中心とした複合的な業態を運営できるための体制づくりです。

少人数の実践型研修

研修の様子 2010年9月、同社本社の一室で、公社が紹介した講師によるオーダーメードの社員研修が行われた。
 「課長になったらすべきこと」と題し、課長候補である同社のFC店店長4名を含む6名が出席。「マネジャーにとって、リーダーシップの条件とはなにか」「ビジネス常識のふり返り」といったマネジメントの基本を押さえつつ、時には講師のユーモアを交えた演習が組み込まれた密度の濃い研修だ。同社にとって、こうした形での階層別研修は初めてである。

人材の育成、輩出につなげるために

田中秀昭社長 田中秀昭社長は、かつてより人づくりを会社の基本的な理念の一つに置いていた。ポイントは、「自分で考え、行動できる人」「互いの長所を見つけ、褒める姿勢」など。なにより、社員が自律的に活動できることを重視している。
 実際ある店舗で、新人教育カリキュラムが店長自身の企画・提案によって作成され、すでに運用されている。どんな技術を順に学べばよいか、誰でも簡単に理解できるよう小冊子のマニュアルにまとめたものだ。カラフルな体裁で、いつ、誰から教わったかなどを記録していくことができる。
 階層別研修を実施する前に、まず企業としての課題明確化や中長期的な枠組み作りが必要だ。同社が公社の人材育成計画作成支援事業担当に相談を持ちかけたのは今年の4月。その後公社が都内と埼玉県に散らばっている各店舗の店長ヒアリングなどを進め、7月にその結果が報告書としてまとめられた。ここでできた枠組みを元にして8月に研修企画が具体化され、9月半ばの実施にこぎつけた。

将来のキャリアアップを描く

 同社のケースに限らないが、一つの現場から生まれた手法が、他の現場でもそのまますぐに役立つとは限らない。同社の場合、フランチャイズ・チェーンが主なので店舗によってほぼ同じオペレーションがされるはずと思われるが、それでも商圏やクルー体制の違いなどによって店ごとのオペレーションが微妙に異なる。上記の新人教育カリキュラムを含め、特定の店舗で得たノウハウを、会社として共通したレベルへと高めていくことが現在の課題だ。
 現在は、店長クラスで、その課題に取り組むための人材育成を進めている。その次の段階では、複数店舗を俯瞰しながら運営管理や後進の指導ができる能力を身につける。さらにその先には、経営幹部または(本人の希望により)独立して自分の店舗を持つための準備段階に入る…。今回、人材育成計画作成支援では、こうしたステップアップしていくための「体系図」案を作成した。その案を元に田中社長が加筆を加え、同社飲食事業部の階層別研修の骨子ができあがった。冒頭のオーダーメード研修は、その研修骨子を基準に、公社がセッティング、実施したものだ。

連絡先

人材育成計画の作成支援株式会社一心
 代表者:田中 秀昭氏
 所在地:足立区梅島1-34-6
 TEL:03-3886-0020 / FAX:03-3886-0257
 URL:http://www.e-isshin.jp/
 資本金:3,000万円  従業員数:230名

□ 問い合わせ先 □
企業人材支援課
TEL:03-3832-3675 / FAX:03-3832-3679

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