TOKYO逸品 ~企業が歩んだ物語~

都内中小企業が生み出した商品にスポットライトを当て、その魅力や開発ストーリーをご紹介します。興味を惹かれる商品がありましたら、一度、各企業のWebサイトをご訪問ください。(毎月更新)
最新号:オリジナル開発の洗濯用品
高機能、かつ美しい商品群
値段が高くても人は振り向くと信じて…


1947年の創業から一貫して“家庭金物”をつくってきた会社です。時代とともに街の金物屋さんは激減し、はるかに安価な樹脂製の商品が市場にあふれていきました。それでも…。
同社は諦めることなく、機能とデザインの双方に優れた金属製の洗濯小物などを果敢に開発します。大手どころの企業が同じような商品で後追いすると、さらに使い勝手を磨いた。
たとえ値段が高くても振り向く消費者はいます。セレクト系の通販チャネルで、同社の商品群はファン獲得に成功します。
社長はいいます。「長くじわじわと売れる商品づくりを、ずっと続けています」。ぱっと開発してぱっと売り切るスタイルの対極なのですね。その姿勢が事業の持続につながっている。
上の画像は「タワー型室内物干し(小)」。とても端正な姿をしています。使わないときは上下に薄く折りたためるのが、また大きな持ち味となっている。右下の画像は「大木のらくらくピンチ ステンレスハンガー DL-2」。洗濯物を指で挟むところの形状が大きくて、つまみやすい。毎日の作業からちいさなストレスを取り除いてくれる、そんな印象です。
洗濯用品というと、成熟領域の最たるものでしょう。「それでも進化は果たせますし、なにより進化を目指すことで、これからもこの会社は生きていけます」。重みのある言葉ですね。

商品情報
商品名 | オリジナル開発の洗濯用品 |
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企業名 | 株式会社大木製作所 |
Webサイト | http://www.ohki-tokyo.com/ |
語り手

北村 森(キタムラ モリ) 氏
1966年生まれ。「日経トレンディ」編集長を経て独立。
消費トレンド分析、商品テストを専門領域に活動。
サイバー大学IT総合学部教授(地域マーケティング論)。
SNS:https://www.facebook.com/mori.kitamura/

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企画管理部 企画課
TEL:03-3251-7897
E-mail:kikaku【AT】tokyo-kosha.or.jp
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