TOKYO逸品 ~企業が歩んだ物語~
都内中小企業が生み出した商品にスポットライトを当て、その魅力や開発ストーリーをご紹介します。興味を惹かれる商品がありましたら、一度、各企業のWebサイトをご訪問ください。(毎月更新)
最新号:東京曲げわっぱ
多摩産材を独自の技で生かす
木工職人が「東京初」に挑んで完成させた
曲げわっぱは古くから秋田などでつくられてきた木工容器ですが、木工房 三澤の代表によると「東京に製造販売拠点は存在しなかった」といいます。ならば、どうして曲げわっぱを? 代表は2016年に起業してから、多摩産材で椅子などを製作していましたが、この素材のよさをもっと広く伝えたいと考えました。実家は宮大工で、祖父が今でいう多摩産材を使っていた記憶もあった。で、思い立ったのが、曲げわっぱづくりでした。
ただ、話は簡単ではなかった。まず、素材選び。曲げわっぱによく使われる樹齢200年の木は、東京の山になかったのです。それで樹齢50年と若いヒノキを用いようと判断。次に、曲げわっぱ製造の技術をどう会得するか。職人に教えを乞うのは困難と考えて、ほぼすべて代表自身の手で製法を見いだしたそうです。曲げ方、形の保ち方…。3年ほどの試行錯誤でした。木材に熱を入れる按配が大事と気づいて、ようやく道がひらけたらしい。
「成功するまで諦めなかった。これに尽きると思います」。
本体にはガラス塗装を施して長持ちするようにしました。また、型染めという技法で模様をあしらっています。「東京発で東京初」の曲げわっぱは2023年、こうして完成をみたのでした。
奮闘が実り、百貨店の催事に招かれているほか、昨年には欧州からのバイヤーが工房へ買い付けに訪れてもくれたそうです。
商品情報
| 商品名 | 東京曲げわっぱ |
|---|---|
| 企業名 | 木工房 三澤 |
| Webサイト | https://www.woodworkstudiomisawa.com/ |
語り手
北村 森(キタムラ モリ) 氏
1966年生まれ。「日経トレンディ」編集長を経て独立。
消費トレンド分析、商品テストを専門領域に活動。
サイバー大学IT総合学部教授(地域マーケティング論)。
SNS:https://www.facebook.com/mori.kitamura/
□ 問い合わせ先 □
企画管理部 企画課
TEL:03-3251-7897
E-mail:kikaku【AT】tokyo-kosha.or.jp
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