TOKYO逸品:「ディノバーン」
とびだす!AR恐竜パズル
「60歳の夢」から生まれた、木製の玩具


知育玩具とはどうあるべきなのか。社長はいいます。
「子どもが手を使い、考えること、それに尽きると思いますね」
この商品、木のパーツを使って528通りの組み合わせで模様をつくれるパズルです。でもそれだけではない。四角い形に組むようにしてパズルを完成させたところで、スマートフォンの公式アプリを起動させてカメラで読み取ります。すると、恐竜のキャラクターが画面に現れ、それをコレクションできるという趣向。
集められる恐竜キャラの数は33。ところが実際に挑んでみると、この33という数字は決してあなどれない。すべてを揃えるのは意外とハードルが高く、そこが絶妙な設定でもあります。
社長は長らく会社員として知育玩具の開発に携わり、還暦を迎えると同時に「60歳の夢」を叶えるべく一歩を踏み出した。それは、今度は独立して自力で新たな玩具を世に出すこと。
「発想力は若い人のほうが豊か、とは限りません。引き出しを増やせた今だからこそ生み出せるアイデアがある」
木製にしたのは、ぬくもりを大事にするため?
「それもありますが、プラスチック製にするには、金型を製造するのに巨額の費用がかかります。さらにいうと、木製のほうが、開発者の考えをそのままの形で直接に表せる感がある」
情熱だけではなく、冷静な判断もそこにはあったのですね。

商品情報
商 品 名 | ディノバーン |
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企 業 名 | 株式会社サンモリッツアーツ(東京都八王子市) |
WEBサイト | 商品説明:ディノバーン |
語り手
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北村 森(キタムラ モリ) 氏 1966年生まれ。「日経トレンディ」編集長を経て独立。 消費トレンド分析、商品テストを専門領域に活動。 サイバー大学IT総合学部教授(地域マーケティング論)。 SNS:https://www.facebook.com/mori.kitamura/ |
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