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TOKYO逸品:「花巾着」
1本でも花束でも同じように花を立たせて飾ることができる花器

この花器の美点は、ひとつではなかった

 いつもながら感じるのは、「消費者が諦めていたところに斬り込んだ商品は、やっぱり強い」という話です。
 巾着状のこの花器、いくつもの「諦めていたところ」を解決しています。まず、普段はかさばらず、ぺしゃんこになる。巾着の中に容器が入っているのではなくて、内部に防水加工が施されているつくりなんです。中を洗うのが簡単なのも、またいい。そしてなにより、写真で示したように、一輪を挿しても何輪を挿しても、巾着の口をすぼめると、きれいに立ちます。
 代表は、日本で経済を、英国でデザインを学んだ人物です。代表によると、このように巾着の機能を花器に生かした商品は過去にはなかったといいます。家々の中に花があったら、というところから開発を始め、では花を飾るときの不都合ってなんだろうと、花器のありように思いを巡らせました。ヒントになったのは、お祭りの縁日でよく見る金魚を入れる袋だったそう。
 完成した商品には、先に触れたことの他に、まだまだ美点があります。巾着なので紐を使って壁に掛けることもできる。さらには、なにかの拍子で落としても割れませんね。
 現在では大手フラワーショップにもOEM供給していて、2016年の第1号商品の発売以来、2万個を超える出荷実績を挙げています。その数だけ、花で彩られる家々が増えたわけですね。

商品情報

商 品 名 花巾着
企 業 名 株式会社memori(東京都渋谷区)
WEBサイト https://memori.jp/projects/hana-kin-chaku/

語り手

北村 森(キタムラ モリ)

1966年生まれ。「日経トレンディ」編集長を経て独立。
消費トレンド分析、商品テストを専門領域に活動。
サイバー大学IT総合学部教授(地域マーケティング論)。

SNS:https://www.facebook.com/mori.kitamura/
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