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TOKYO逸品_4月_最後の1粒まで取り出しやすい米びつ

 都内中小企業が生み出した商品にスポットライトを当て、その魅力や開発ストーリーをご紹介します。興味を惹かれる商品がありましたら、一度、各企業のWEBサイトをご訪問ください。(毎月更新)

最後の1粒まで取り出しやすい米びつ
技巧を凝らした美しい逸品

卒塔婆づくりの老舗が、新領域に挑んだ

最後の1粒まで取り出しやすい米びつ
技巧を凝らした美しい逸品

 驚くことが2つあります。まず、この米びつの端正な美しさです。細部の意匠が見事で、流し台の下にしまうのはもったいないほど。これはキッチンに飾っておきたくなる。開発を手掛けた同社の四代目は「おっしゃる通りです」と胸を張ります。
 もう1つは、同社が大正元(1912)年創業という卒塔婆づくりの老舗であることです。全くの異分野への挑戦だったのですね。まだまだ卒塔婆への需要はあり、本業は順調とはいえ、「元気なうちに新規事業を」という思いが強かった。また、卒塔婆づくりで出るもみの木の端材を生かすという狙いもありました。
「創業から100年超、さらにここからの100年」という意味を込め、ブランド名は「MOMI100」。米びつはその主力商品です。
 もみの木は香りがほぼないので、米びつに好適だそう。防虫、調湿効果が期待できるのも利点という判断もあった。でも、ただ単にもみの木を使うだけではなく、機能面にも力を注いでいます。内部底面に3度の傾斜をつけ、角に受け皿を配置。こうした工夫で、最後の1粒まで取り出しやすくしています。
 業界関係者からは「これ、ヘンタイだね」と驚かれるらしい。デザインも作り込みも相当に手が込んでいるから…。1つ製作するのに2週間ほどかかるそうですが、その甲斐あって、バイヤーなどからの反響を徐々に呼び始めているとのことです。

技巧を凝らした美しい逸品

商品情報

商品名 最後の1粒まで取り出しやすい米びつ
企業名 株式会社田中卒塔婆WORKS
WEBサイト https://momi100.net/別タブで開く

語り手

北村 森(キタムラ モリ) 氏

1966年生まれ。「日経トレンディ」編集長を経て独立。
消費トレンド分析、商品テストを専門領域に活動。
サイバー大学IT総合学部教授(地域マーケティング論)。

SNS:https://www.facebook.com/mori.kitamura/別タブで開く

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