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TOKYO逸品 ~企業が歩んだ物語~

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 都内中小企業が生み出した商品にスポットライトを当て、その魅力や開発ストーリーをご紹介します。興味を惹かれる商品がありましたら、一度、各企業のWebサイトをご訪問ください。(毎月更新)

木具輪(きぐりん)
木の折箱が、再び脚光を浴び始めるまで

美しくて機能的な折箱

木具輪(きぐりん)
木の折箱が、再び脚光を浴び始めるまで

 薄い木の素材でつくられた折箱の存在意義がいま、再び見直されています。樹脂製の商品からシフトする動きがあるからですね。大正12年創業の折箱屋であるスドウの4代目にしてみれば、時代が追いついてきたという感じでしょうか。
「いえ、『元に戻った』という話です」。ああ確かに…。弁当を収める容器は長いあいだ、木でこしらえたものでしたからね。先代のころ、同社では樹脂製商品の販売比率が9割を占めていました。4代目のもとでは半数以下といいます。木製や紙製の商品が改めて主力となったわけですが、話を聞き進めると、社会的な意識の高まりだけが要因ではないと私は感じました。
 4代目はネット通販に力を注ぐとともに、それまでオーダーメイドが原則だった体制を変え、汎用タイプというべき完成版も複数ラインナップして、トライアル購入を促しました。これなら飲食店などだけでなく、一般消費者も手を伸ばせます。実際、同社全体の売上高は4代目になって伸びたそうです。
「木の折箱は、料理人にすれば扱いづらい側面はあります」と 4代目はいいます。料理を詰めるときに、折箱を汚さないよう慎重に作業しなければいけませんからね。「それでも、やはり木なんです。SDGsや保湿機能だけの話ではない。木の折箱に収まっている、そのこと自体がひとつの価値を創りますから」。

木の折箱が、再び脚光を浴び始めるまで

商品情報

商品名 木具輪(きぐりん)
企業名 株式会社スドウ
Webサイト https://bestpack-sudo.com/別タブで開く

語り手

北村 森(キタムラ モリ) 氏

1966年生まれ。「日経トレンディ」編集長を経て独立。
消費トレンド分析、商品テストを専門領域に活動。
サイバー大学IT総合学部教授(地域マーケティング論)。

SNS:https://www.facebook.com/mori.kitamura/別タブで開く

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