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TOKYO逸品 ~企業が歩んだ物語~

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 都内中小企業が生み出した商品にスポットライトを当て、その魅力や開発ストーリーをご紹介します。興味を惹かれる商品がありましたら、一度、各企業のWebサイトをご訪問ください。(毎月更新)

室町呉袋
眠っていた素材に光を当て、完成した快作

反物生地をバッグに活かす

室町呉袋
反物生地をバッグに活かす

 美しさに見惚れるトートバッグやミニショルダーバッグ。これを生み出したのは、2015年設立という東京の松本商店です。
京都の室町通にある呉服商と協業して、蔵に眠ったまま行き場のなかった反物生地をバッグに仕立てあげて販売しています。
 大手寝具メーカーを経て独立した代表は、前職時代から付き合いのあった京都の呉服業界の関係者を通して、その市場規模が1970年代から縮小の一途を辿っていると知ります。せっかくの立派な反物が活かせない状況だと…。なかには色褪せかけたりした反物もある。代表は2019年、そうした余った反物を使い、バッグとして世に送り出そうと決意します。バッグならば着物にできない規格外の反物だって活用できる。無駄になりません。
 大事に考えたのは、今の生活のなかにすんなりとはまるサイズ感であること。たとえばパソコンもきれいに収まるような…。
 第一号の発表は2020年。「予想以上の反響」と代表はいいます。当初目標の3倍ほどで推移しているそう。わかります。使い手の世代を問わないつくりですし、携えていると人が振り向くような見映え。「周りから話しかけられるバッグ」です。
 タグには「呉袋は一点ものでござい〼」と記されています。確かに表情が少しずつ違う。それもまた楽しく感じられます。
 「これは私のライフワークです」。代表はそう話していました。

反物生地をバッグに活かす

商品情報

商品名 室町呉袋
企業名 株式会社松本商店
Webサイト https://matsumoto-store.jp/別タブで開く

語り手

北村 森(キタムラ モリ) 氏

1966年生まれ。「日経トレンディ」編集長を経て独立。
消費トレンド分析、商品テストを専門領域に活動。
サイバー大学IT総合学部教授(地域マーケティング論)。

SNS:https://www.facebook.com/mori.kitamura/別タブで開く

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TEL:03-3251-7897
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