TOKYO逸品 ~企業が歩んだ物語~

都内中小企業が生み出した商品にスポットライトを当て、その魅力や開発ストーリーをご紹介します。興味を惹かれる商品がありましたら、一度、各企業のWebサイトをご訪問ください。(毎月更新)
minca Tote bag 06/M
優美かつ堅牢な革製品たち
あの装備品ケースの技術が宿ったバッグ


和宏の直営ショップを訪れると、mincaと名づけられた革製品ラインナップのどれもが優美なデザインであるとわかります。トートバッグ、名刺入れ、あるいはカップスリーブ(テイクアウトのコーヒーカップを包む、持ち手つきの革カバー)なども気が利いていて、自分で使うにも、友人に贈るにもいい。
その素材は栃木レザーです。革製品好きなら知らない人はまずいない存在。和宏はmincaブランドを立ち上げるずっと前から使っていて、「革の加工ひとつについても議論を重ねてきた」といいます。つまりは、栃木レザーが高い評価を得るにいたるまでの長い道のりを、同社は一緒に歩んできたという話です。
和宏がmincaの第一号商品を出したのは2006年。それまでは官需品ひとすじの企業だったそうです。具体的にいうと警察官が携える拳銃入れ(ホルスター)や手錠入れなど。厳格な製造仕様を守るべきこうした製品を、いまも受注し続けています。
和みをもたらすmincaブランド製品と、警察官のための硬質な装備品では、ずいぶんと性格が異なるふうにも感じますが、共通点があります。「絞り加工の技術はどちらにも生かせていますし、栃木レザーがもつ堅牢さを強みにできているのも同じ」だそう。ああそうなのですね。同社が手掛ける両者ともに、長年培った経験あっての革製品なのだと、よく理解できました。

商品情報
商品名 | minca Tote bag 06/M |
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企業名 | 株式会社和宏 |
Webサイト | https://www.minca-handmade.com/ |
語り手

北村 森(キタムラ モリ) 氏
1966年生まれ。「日経トレンディ」編集長を経て独立。
消費トレンド分析、商品テストを専門領域に活動。
サイバー大学IT総合学部教授(地域マーケティング論)。
SNS:https://www.facebook.com/mori.kitamura/

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