TOKYO逸品 ~企業が歩んだ物語~

都内中小企業が生み出した商品にスポットライトを当て、その魅力や開発ストーリーをご紹介します。興味を惹かれる商品がありましたら、一度、各企業のWebサイトをご訪問ください。(毎月更新)
COLDGIRL
高機能を誇る保冷保温バッグ
「過剰品質」は、人を必ず振り向かせる


そこまでやるか、と感じさせる保冷保温バッグです。
バッグの表面は、職人の手作業で染められた帆布です。原価のかかる止水ファスナーを備え、持ち手は屈強な本物のクライミングロープ。その長さを調整するアルミ素材のアジャスターはオリジナルパーツと聞きます。そして、このバッグの耐荷重は100kg。開発チームが中にインゴット(金属の塊)を入れてクレーンで吊り下げ、実際に確かめた結果らしい。
肝心なのは保冷保温機能ですが、カギは断熱素材の層と厚みにあると踏まえて、5層構造、厚さ13mmとしたそう。一般消費者向けの商品としては、もう十二分なつくりでしょう。
つまり、要素のすべてが過剰品質志向に振り切っている。過剰品質は無駄で、つくり手の自己満足にすぎないか。いえ、私は決してそう思いません。過剰品質こそが消費者を振り向かせ、商品に存在感をもたらすと思うからです。
付け加えるなら、バッグのデザイン自体がまた凝っていて、人を惹きつけます。一見すると無骨なようで、手にするうちに優しさも実感できる。「長く使っていけるデザインの実現は大きなテーマだった」といいます。ああ確かに…。機能性が優先されがちな保冷保温バッグでも、それは大事な要素でしょう。
やれることをすべてやった末に生まれた商品だったのですね。

商品情報
商品名 | COLDGIRL |
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企業名 | 株式会社the150 |
Webサイト | https://www.the-150.com/ |
語り手

北村 森(キタムラ モリ) 氏
1966年生まれ。「日経トレンディ」編集長を経て独立。
消費トレンド分析、商品テストを専門領域に活動。
サイバー大学IT総合学部教授(地域マーケティング論)。
SNS:https://www.facebook.com/mori.kitamura/

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