TOKYO逸品 ~企業が歩んだ物語~
都内中小企業が生み出した商品にスポットライトを当て、その魅力や開発ストーリーをご紹介します。興味を惹かれる商品がありましたら、一度、各企業のWebサイトをご訪問ください。(毎月更新)
最新号:Honeysuckle&Tulip
伝統の茶箱をインテリアに
「商品の再定義」によって共感をもたらす
茶箱というと、明治期には茶の保管や運搬に広く用いられていた存在です。素材は杉で、内側はトタンで覆われています。しかし次第に、アルミ袋などに取って代わられていきました。
インテリア茶箱クラブの代表は、30年ほど前、日本で暮らす米国人の家庭で、魅力を放つ収納アイテムを目にします。美しい布で装飾を施されていますが、聞くと「茶箱だよ」。米国人などのあいだでこうしたクラフトワークが人気だ、とも…。
「茶箱にそんな用途があったなんて」と驚いた代表は、みずから教室を立ち上げます。すると徐々に「自分でつくるのではなく完成品が欲しい」との声が届きます。静岡に茶箱を製作し続ける工場が残っていると聞き、連携して商品化を進めました。
代表はいいます。「日本人も知らなかった茶箱の可能性を伝え、手づくりの職人仕事の世界を次代につなげたい」。茶箱は、使い道の再定義をなすことで息を吹き返したのでした。
同社の茶箱は、手にのるサイズから、スツールになる大きなものまでさまざま。10万〜20万円台中心と安くはありませんが、百貨店などの催事に招かれる機会が増えていきます。
「茶箱は最強の保存箱です」と代表は語ります。直近では、酒造会社と老舗百貨店との協業により、年代物のウイスキーを収めるための小箱を製作するという仕事にも臨んでいるそうです。
商品情報
| 商品名 | Honeysuckle&Tulip |
|---|---|
| 企業名 | 有限会社インテリア茶箱クラブ |
| Webサイト | https://chabako.jp/ |
語り手
北村 森(キタムラ モリ) 氏
1966年生まれ。「日経トレンディ」編集長を経て独立。
消費トレンド分析、商品テストを専門領域に活動。
サイバー大学IT総合学部教授(地域マーケティング論)。
SNS:https://www.facebook.com/mori.kitamura/
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