TOKYO逸品 ~企業が歩んだ物語~
都内中小企業が生み出した商品にスポットライトを当て、その魅力や開発ストーリーをご紹介します。興味を惹かれる商品がありましたら、一度、各企業のWebサイトをご訪問ください。(毎月更新)
最新号:RIVERET(リヴェレット)
孟宗竹の器、カトラリー
すべてをみずから手がけ、大きな成果を
1988年に日用雑貨の商社として社業をスタートさせた当初から、食器の素材としての竹を研究してきたといいます。
次世代を担う天然素材として、竹に可能性を感じたからでした。木に比べて育つのが早い。また、よい木は建築や家具に優先して回されがちですが、竹ならば入手の余地がある。ただし、竹は硬すぎるという課題に直面します。「加工するときに刃が負けてしまう」と担当者は振り返ります。「どんな機材でどう削るか、その方策を社内で研究し始めるほかなかった」。
次の課題は竹そのものの調達でした。質も価格も安定させるためにどうするか。同社は中国に赴き、みずから孟宗竹を育てる林を確保します。つまり、竹をはぐくみ、加工する装置を開発し、最終商品をものにするところまで、そのすべてを自社で手がけてしまった。そしてこの美しい竹の食器は完成します。
孟宗竹の食器は軽くて落としても割れにくい。子どもにも年配の人にも扱いやすい物です。しかもコーティングの技術を磨いて、食器洗い乾燥機にも対応できました。そこまでを自前で構築した結果、「よその企業は追ってこなくなった」。
同社の主軸は飲食店やホテルなどの法人用ですが、一般消費者向けブランド「リヴェレット」の展開によって注目度はさらに高まり、法人向けの売り上げはさらに伸びているそうです。
商品情報
| 商品名 | RIVERET(リヴェレット) |
|---|---|
| 企業名 | 仲吉商事株式会社 |
| Webサイト | https://www.riveret.jp/ |
語り手
北村 森(キタムラ モリ) 氏
1966年生まれ。「日経トレンディ」編集長を経て独立。
消費トレンド分析、商品テストを専門領域に活動。
サイバー大学IT総合学部教授(地域マーケティング論)。
SNS:https://www.facebook.com/mori.kitamura/
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企画管理部 企画課
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