※アーカイブ配信期間:2025/3/31(月)まで
「東京シニアビジネスグランプリ」は東京都内のシニア起業の起業機運を高めるため令和元年度から開催している55歳以上を対象としたビジネスプランコンテストです。
書類審査、面接審査を経てファイナリスト10名を選出し、令和7年1月25日(土)に「東京シニアビジネスグランプリ・ファイナル」 を開催しました。
江戸前の粋を継承しお祭り文化を盛り上げる
アートで実現する心地よい共生デザイン
SaaS型・車載電池劣化診断サービス事業
オーディエンス賞は会場観覧&オンライン配信視聴者の投票により決定いたしました
江戸前の粋を継承しお祭り文化を盛り上げる
エントリー数139名の中から選ばれた、ファイナリストの皆様、おめでとうございます。
賞に至らなかった方の悔しい思いは承知しておりますが、ファイナリストに選ばれたということは、ビジネスプラン1つ1つのポテンシャルが非常に大きいことを意味しております。ファイナルに至るまでのプロセスにおいてサポートされた、ご家族、大事な方、会社の同僚、ご指導いただいた先生も含めすべての方々に敬意を表したいと存じます。グランプリファイナルでは、経営理念、ビジネスモデルの実現性・収益性、市場の理解度、計画の妥当性、プレゼンテーション力など、全てをトータルして審査をさせていただきました。
どのビジネスプランも熱く強い思いをご披露いただき、審査員一同感動しました。審査は非常に難航し、おそらく、今年が過去一番の激戦だったのではないかと思います。最優秀賞、優秀賞、奨励賞を決定したビジネスプランについて、簡単ではございますが講評させていただきます。
まず、奨励賞 「SaaS型・車載電池劣化診断サービス事業」 の高木 淳さんは、トヨタ自動車に34年間勤められ、「電池劣化診断技術はいわばライフワーク」という言葉も使っておられるほど技術に精通しておられましたが、当時このプランを社内で提案されたときには、まだ技術的に成熟していなかったこともあり前例がないとの理由からカーブアウト、事業化に至ったということでした。テクニカルな事業ですので私自身、技術的なことは全て承知しておりませんが、東京発の技術でEV電池のポテンシャルを世界に発信していくことに非常に可能性を感じました。これまでの積年の思いであるライフワークを今後の事業にぶつけていただき、プロからも受け入れられるサービスとしてもう1度花を咲かせていただきたいと思います。
次に、優秀賞 「アートで実現する心地よい共生デザイン」 の小島 まゆりさんは、キーワードが「インクルーシブデザイン」ということで、言葉を聞きなれない方もいらっしゃると思います。すべての商品デザインが、必ずしも万人にとって使いやすいわけではありません。多様な背景を持つ人達にも受け入れられる、優れた企画開発やデザインをすることは大変難しいことです。ご本人は障害をお持ちでありながらも、パワフルにグローバルなマネジメントチームを形成されており今後の事業展開が期待できるところが、審査員から大きな評価を得ました。小島さんの発信する日本発のインクルーシブデザインが、グローバルに伝わり、世界のあらゆる方々へ優しいデザイン・心地良いデザインを提供できるようにぜひ実現していただきたいと思います。
最後に、最優秀賞 「江戸前の粋を継承しお祭り文化を盛り上げる」の直井 美穂さんは、今NHKで放送されている大河ドラマに見るように、鎖国時代に日本で生まれたものが世界の文化となり、日本のブランディングに大きく結びついていくのを感じました。江戸時代の火消しや職人のコスチュームを掘り起こし、その歴史的背景や粋な着こなしを現代の素材やデザインで刷新し、この日本の地、神田や日本橋から世界へ新たな価値のあるファッションスタイルを発信していくのだと確信しました。プレゼンテーションでお召しになったファッションを拝見しましたが、とても格好良かったです。日本から世界に響くブランドとして、大きな事業に成長するのではないかと思いました。
最後になりますが、もう一度ファイナリストの皆様にお祝いを申し上げて私の講評とさせていただきます。おめでとうございました。
株式会社グランサクシード 代表取締役
登壇されましたファイナリストの皆様、本当におめでとうございます。
最優秀賞の直井さんの元気溢れるプレゼンで私達まで勇気をいただきました。本当に見事でした。
私は創業29年目で、司法書士、行政書士、そしていくつかの会社を経営しております。同世代の会社社長が「そろそろ会社を畳もうか」や「M&Aをしようか」などと考える時期に差し掛かりました。
しかし、同世代であるファイナリストの皆様がこれから新しく事業を起こされる。それだけでも、本当に素晴らしいことだと思います。人の人生には限りがございますが、是非残りの人生を、本日発表された素晴らしい志と共に、ご自身の人生を燃やしていただきたいと思います。本日は本当におめでとうございました。
株式会社日経BP メディアマーケティング統括補佐/日経トップリーダー前編集長
ファイナリストの皆様、おめでとうございました。私は、日経BPで働いております。
昨日、記者の1人とオリックスの宮内義彦さんの話題になりました。宮内さんは今年で90歳になられる経営者ですが、その記者に宮内さんは「2050年の日本がどうなるのか。そこからバックキャストして、今自分が何をやらなくてはならないのか」という言う話をされたそうです。90歳になっても日本の将来を考え、今何をするべきかを考えているということに、やはりすごい人なのだなと感じました。皆様も、ご自身の経験をもとに課題を解決して、日本の将来の為にビジネスとして儲けようと考えていて、本当に素晴らしいことだと思います。この挑戦を糧にこれからもまだまだチャレンジを続けていただきたいと思います。改めて本日は誠にお疲れ様でした。ありがとうございました。
株式会社ファーストブランド 代表取締役/TOKYO創業ステーション コンシェルジュ
ファイナリストの皆様、誠におめでとうございます。
これから本格的に事業をスタートされる皆様に私から2つアドバイスがあります。
1つ目は、ビジネスの中心はお客様だということ。ビジネスがうまくいかない時には自分本位になってしまいますが、お客様が本当に何を求めているのかということを決して忘れないで、ビジネスを続けてほしいと思います。2つ目は、絶対にあきらめないでほしいということです。私は20年間で9回ビジネスに失敗していますが諦めずに続けてきたからこそ今があると実感しております。うまくいかなくても諦めずにチャレンジし続ければ必ず未来が開けますので是非頑張っていただきたいです。
ファイナリストの皆様のビジネスプランを聞いて、自分も起業してみたいと思った方、これをきっかけに行動してください。うまくいかなくてもいいのです。アクションを起こし行動しないと未来は開けません。本日は素晴らしいビジネスモデルを聞けて本当に楽しかったです。ありがとうございました。
株式会社日本政策金融公庫 国民生活事業本部 東京創業支援センター 所長
ファイナリストの皆様お疲れ様でした。10名のプレゼンテーションはあっという間の時間でした。
最優秀賞、優秀賞、奨励賞を受賞された方も、そうでない方も、本日のグランプリファイナルがゴールではございません。皆さんの事業が成功することこそがゴールになりますので、グランプリファイナルを通過点としていっそう頑張っていただけたらと思います。その途中で、資金のご相談などがございましたら親身に対応させていただきますので、是非お声掛けいただけたらと思います。本日は、プレゼンテーションお疲れ様でございました。
オープニング
シニア起業家による基調対談
「最強の定年後」が「最強の人生」に
~シニア起業に挑戦して、55歳からの人生を黄金期に~ 野口 雄志氏 青木 源太氏
表彰式