公社では、都内ものづくり中小企業の医療機器産業への参入に向けて、医療機器製販企業等とのマッチング実施に引き続く支援として製品開発に係る経費の一部を助成する「医療機器産業参入促進助成事業」を行なっています。
この度、第9回の募集に係る助成対象事業として7事業を決定しましたのでお知らせします。
決定した事業に取り組む中小企業等には、最長5年にわたり事業に要する経費の一部を助成するほか、プロジェクトマネージャーが開発から事業化までを一貫して、きめ細かくサポートしていきます。
No | 事業者名(50音順) | 概 要 |
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1 | 株式会社アールテック 【世田谷区】 |
●助成事業名:医療機器等開発着手支援助成事業 ●事業テーマ:血管内治療支援システムの事前検証及び試作 ●内容 カテーテルを用いた低侵襲脳血管内治療は、従来の外科手術に比べ、入院期間が短く、局所麻酔でも可能で、高齢者等にも適用される。この先進的な低侵襲治療は急速な普及が見込まれる一方で、より一層の術者への身体的負担の低減や手術精度の向上が求められる。術前におけるデバイス選定のための「治療用デバイス選定指標の提示プログラム」と、術中でのデバイスの挙動をX線透視画像からリアルタイムに可視化する「治療用デバイスのモニタリングプログラム」の開発を行うことにより、低侵襲治療での品質、精度や信頼性の向上を図る統合的な治療支援システムの構築を図る。 ●URL:http://www.r-tech.jp |
2 |
株式会社カテラ |
●助成事業名:医療機器等事業化支援助成事業 ●事業テーマ:難回収性血栓除去用カテーテルの新規開発 ●内容 急性の血管閉塞をもたらす血栓は、末梢細胞の壊死を引き起こすため、早期除去治療が必要であるが、血管径が太い血管での血栓除去を行うのは非常に難しい。下肢動脈などの太い血管の血栓除去は、現在販売されている血栓吸引・除去カテーテルで行うには、吸引孔が細いため、大きな血栓や硬い血栓を吸引する事ができない。低侵襲の血管内手術(経皮的カテーテル法)で、これまで対応が出来なかった太い血管の血栓除去法が出来る治療デバイス(難血栓除去用カテーテル)の開発を行う。 ●URL:http://www.katera.org/ |
3 |
株式会社C&Vテクニクス |
●助成事業名:医療機器等事業化支援助成事業 ●事業テーマ:非侵襲な呼気検査用小型ガス分析装置の開発 ●内容 ガス分析装置の自己解析機能を構築し、口臭を非侵襲な方法で同時に多成分のバイオマーカーを検知し測定することで、体内で発症している病症との総合判断を可能とするガス分析装置を開発する。口臭の元になる口腔内で発症するバイオマーカーと、内臓の疾病に係るバイオマーカーを、より精度よく分析するためのアルゴリズムを開発する。 ●URL:http://www.c-vtechnix.com/ |
4 |
株式会社DNAチップ研究所 |
●助成事業名:医療機器等事業化支援助成事業 ●事業テーマ:免疫系精密医療用統合データシステムの構築 ●内容 関節リウマチを対象に、研究用データベースを実臨床に反映させ、電子カルテ情報とリンクすることにより、実臨床データを取り込み、より精密な患者状態を反映した情報を医療現場へ提供することを目的とする。これにより、個々の患者の治療戦略が明確化し、QOLの向上や医療経済性の効率化が可能となる。 ●URL:https://www.dna-chip.co.jp/ |
5 |
株式会社デントロケミカル |
●助成事業名:医療機器等事業化支援助成事業 ●事業テーマ:歯科用小型超音波画像診断装置の開発 ●内容 現在、超音波画像診断装置の国内市場は、拡大を続けているが、その適用範囲は医科領域に留まっている。一般の歯科開業医が使用することで、目視では困難な歯周炎の診断やう蝕検知が容易にできる一般歯科用の小型で高性能な超音波画像診断装置を開発し、製品化する為の研究開発を行う。 ●URL:http://www.dentrochemical.co.jp |
6 |
ミズホ株式会社 |
●助成事業名:医療機器等開発着手支援助成事業 ●事業テーマ:脳腫瘍のレーザー熱変性治療装置の開発試作 ●内容 悪性脳腫瘍は浸潤性に発育することから全摘出が困難であり、5年生存率は低くその予後改善が望まれている。レーザーを用いてターゲットとなる悪性腫瘍のみを特定的に加温変性させて死滅させる治療が近年注目されているが、単一出力の装置しか製品化されておらず、治療時間が長い事が課題の一つである。複数のチャンネルの装置を開発することで、不整形な悪性脳腫瘍に対しても3次元的に複雑な温度分布を短時間で実現することを目的とする。 ●URL:http://www.mizuho.co.jp/ |
7 |
株式会社Medica Scientia |
●助成事業名:医療機器等開発着手支援助成事業 ●事業テーマ:整形外科術前連動型手術支援システムの開発 ●内容 人工関節置換術における骨切除位置およびインプラント設置において、これまで光学式の位置計測システムを用いた手術ナビゲーションシステムや、加速度を用いた簡易ナビゲーションシステムが開発されているが、価格や精度の検証等において課題を抱えている。術前計画を反映することができ、術中のナビゲーションを簡易に安価で行うことができるシステムを開発し、人工関節置換術での普及を目指す。 ●URL:http://www.medicascientia.com/ |