自宅にいながら非日常的な体験ができる
「ホームディナーショー」

Office Black

会社情報

Office Black

パフォーマンスショーの実演、カンファレンス等における講演。
企業イベント等において、世界大会優勝経験を誇るヨーヨー技を披露するほか、英語スピーチによる「モチベーショナルトーク」を提供している。
URL:https://www.officeblack.com/

代表者情報

代表/BLACK 東京都出身。青山学院大学卒業。
2001年、米国フロリダ州で行われたヨーヨー世界大会で優勝。
大学卒業後は一般企業に会社員として就職。2007年、プロパフォーマーとして独立。
2013年、講演会『TED』に登壇。2014年より、シルク・ドゥ・ソレイユ『KURIOS』に出演。
2020年より、「世界で活躍する日本人」として小学校の英語教科書に掲載(開隆堂出版・光村図書出版)。

ホームディナーショーのサービスを提供開始

「ホームディナーショー」は、お客様が自宅でディナーショー体験を楽しんでいただける、リモート型のエンターテイメントサービスです。提携先レストランからはディナーセットをお客様のご自宅へ宅配。

同時に、私たちパフォーマーの制作するショー映像を、ストリーミングまたはBlu-rayディスクでお届けし、お食事をしながらご観覧いただく、という形態となります。

感染リスクを抑えたエンターテイメント

コロナ禍においては、観客の方々が1つの会場に集まるライブエンターテイメントは、第三者との接触や密集が発生しがちであることから、サービスの提供が難しい状況となっていました。

本サービス「ホームディナーショー」は、体験場所がお客様のご自宅であるため、移動や密集に伴う感染リスクを低減しつつサービスを体験いただくことができます。

自宅で楽しめる非日常体験

本サービスは、「対面型エンターテイメントの代替手段の創出」を目的として開発が始まりましたが、リモート化による「体験の劣化・楽しさの低減」は、可能な限り最小化したいと考えておりました。

従来型のディナーショーであれば、実店舗では「レストランスタッフの方による料理の案内」などの接客も、非日常体験の一部であったはずです。

そこで本サービスでは、提供する映像にて、実際のレストランスタッフの方による料理案内も収録。
部分的ではありますが、実店舗での接客体験を再現できるよう努めています。

ショーの演目も、画面越しでも凄味の伝わりやすい演目を厳選したり、同梱する小道具を使ってショーに参加いただけるようにするなど、様々な工夫を凝らしています。

現代社会における家庭環境との意外な相性

また、これは当初想定していなかった点なのですが、「現代社会における家庭環境と相性が良いサービスである」という特徴があります。

例えば、ご高齢でお足を悪くされたご家族がいらっしゃって、コロナ禍以前より家族そろっての外食は困難である、というお客様がいらっしゃいました。

本サービスはご自宅で体験いただけますので、「久しぶりにこんな楽しい体験が出来た」というお声をいただいたんです。

他にも、「普段は家族の食事時間がバラバラだったが、本サービスの体験時は家族全員が一緒に食卓についた。

久しぶりの家族団欒のきっかけとなり、素敵な時間を過ごせた」といったお声もいただいております。

サービス開発のきっかけ

私は従来、企業様の催しなどでパフォーマンスショーの披露や講演を行っており、いわゆる「対面型サービス」を中心に提供しておりました。特に多かったのは、外国人ビジネスパーソンの方々を対象とした催しへの出演です。

しかし新型コロナウイルスの感染拡大により、対面型イベントの中止、訪日外国人の方も激減し、こうした出演機会がゼロになりました。そこで、対面を伴わないリモート形態でのサービス提供の方法を検討し始めました。

ただ、ショー映像を提供するとしても、大手ストリーミングサービスなど素晴らしいコンテンツを提供している他社サービスはすでに充実しており、視聴される方の可処分時間にも限りがあります。

どのようなタイミングならば視聴いただけるかと考えた際、フードデリバリーサービスの人気がヒントとなりました。

「従来から、食事をしながらTV番組を見るという家庭は少なくないが、食事内容とTV番組の関連性は特に無い。『この映像を見ながらこの食事を食べると、特別な体験になりますよ』という組み合わせを作ることが出来たら、時間を割いて視聴いただけるのではないか」。

そう考え発案したのが、宅配グルメとショー映像を組み合わせた「ホームディナーショー」です。

コーディネーターとの対話によって気づいた提携先

公社から受けた支援の中で恩恵が大きかったのは、サービス開発についての相談相手を得たことです。

本事業に採択されると、コーディネーターと呼ばれる中小企業診断士の方が担当となり、定期的にサービス開発についての打ち合わせを行うのですが、この打ち合わせがきっかけとなり、有名な外食店を手掛ける「俺の株式会社」様との提携が実現しました。

コーディネーターの方との打ち合わせにおいて、「どのようなレストランとの提携が理想なのですか?」「『ディナーショー』という体験にふさわしい、洋食のコースを提供しているレストランが望ましいですね」といった会話があり、そこから「俺の株式会社」様へのアプローチを検討し始めました。

この対話・ブレインストーミングが無ければ、理想的な提携先の明確化にはより時間を要していた可能性が高かったでしょう。

特に私は個人事業主として事業活動をしておりますので、サービス開発についての相談相手を得たことによる恩恵は様々な場面で感じました。

顧客層の大幅な変化に対応する、広報体制の強化

先述の通り、コロナ禍以前は外国人の方を対象とした企業様の催しにてパフォーマンス・講演を行っていました。お客様は、イベントの主催企業様、あるいは運営を代行する広告代理店様となり、いわゆるtoBの事業を行っていたと言えます。

一方、今回の「ホームディナーショー」は、ご家庭で家族の皆様と楽しんでいただく事を想定していますので、toCの事業への変換と言えます。

業態の転換により新たにお客様を開拓する必要がありましたので、まずはサービスを多くの方々に知っていただくべく、広報担当の方にプロジェクトへ入っていただきました。

少人数の体制だったため幅広い業務を担当いただきましたが、特に尽力いただいたのは、メディア向け発表会の開催です。

記者の方々の招待や当日の運営など、私だけでは到底開催できるものではありませんでしたが、広報担当の方のおかげで無事開催。

新聞やwebニュースへの掲載など、期待以上の露出を確保することができました。

これからのビジョン

リモート型サービスの需要は、コロナ禍の状況次第で日々変化しています。

2022年10月時点では若干の小康状態を見せており、対面型エンターテイメントへの需要が盛り返している印象も受けています。

また、訪日外国人の方のビザ免除や急速な円安など、従来行っていた「訪日外国人の方を対象としたパフォーマンスショー」のお問い合わせも増えている状況があります。

一方で、新たな変異株などによる感染再拡大の可能性もゼロとは言えず、再びリモート型サービスの需要が高まる可能性もあります。

今後は、感染拡大の状況を注視しながら、皆様に求めていただける形態にてサービス提供を継続してまいります。

ご支援させていただいたコーディネータより

支援開始時、サービスアイデアは概ね固まっていましたが、改めて本事業のディナーショーという体験は、どのような食事がふさわしいのか、どういった飲食店と提携すべきか等について、アイデア出しを行いました。

また、本事業のアピールポイントとパフォーマンスの深掘りを行い、企画提案書をブラッシュアップしました。

打合せを行う過程で、本事業では洋食のコースを提供しているレストランが望ましいとの結論に達し、代表が、俺のイタリアン等を経営する「俺の株式会社」と繋がりがあったことから同社と交渉を行い、提携が実現したのです。

パフォーマンスに関しては、あえて素人の目線で、いくつかの指摘をさせていただきました。その指摘をしっかりと受け止めていただき、クォリティも一段上がったと感じました。

本事業を実現できたのは、代表の柔軟な対応力と幅広い人脈があったことであると感じております。