食のECビジネスにチャレンジできる場所
~『FORT MARKET LOGE』~

株式会社なかむら商会

会社情報

株式会社なかむら商会

映像コンテンツの企画・制作、飲食業のプレマーケティング施設運営、広報・プロモーション支援、海外商品の輸入及び販売など、幅広い事業を展開。
2019年、東京世田谷区に「FORT MARKET(シェアキッチン・⾷のECビジネス向け製造所)」をオープン。現在は東京都世田谷区三軒茶屋、東京都狛江市和泉多摩川、横浜市青葉区たまプラーザの4店舗を運営。
住所:東京都世田谷区桜丘4-19-39
URL:https://www.nakamura-shokai.co.jp/

代表者情報

代表取締役/中村 忠明 TBSテレビのグループ会社にて映像やコンテンツの企画・制作・プロモーションを行うチームリーダーとして約10年勤務し、独立。
東京都の創業支援施設として誕生した「Startup Hub Tokyo」の初代広報チームの一員としてブランディング動画「東京起業百景」を企画・制作。現在は「FORT MARKET」の運営と共に、行政の創業支援施設の紹介動画の制作や、起業家インタビュー動画などを制作。

『FORT MARKET LOGE(フォートマーケット ロジ)』のサービスを提供開始

『FORT MARKET LOGE(フォートマーケット ロジ)』は、個人の飲食店の開業を支援してきたシェアキッチン「FORT MARKET」のノウハウをベースに個人の「食のECビジネスのための基地」としてつくりました。菓子製造業、そうざい製造業の免許を取得可能な独立型の調理製造スペースも用意しました。

他にもブラストチラー、真空機、商材を常温・冷蔵・冷凍で保管する場所、梱包するための資材置場、荷詰め作業の場所、冷凍で流通する商材の保管設備まで揃えています。

また、EC商材を実際に見て、触って、味わうこともできるオムニチャネル展開が可能となる飲食店営業の厨房スペースとイートインスペース、ポップアップストアのスペースも兼ね備えた複合型の施設でもあります。

多くの人が食のECビジネスにチャレンジできる場所

食品D2Cサービスや食品商材のECビジネスにチャレンジしたいと考えた時に、「つくる」「保管する」「梱包・発送する」場所が必要になりますが、個人や中小飲食事業者が個別に持つにはコストが大きくかかります。

そこで、複数の事業者が機能をシェアできる仕組みをつくる事によって、時間的な負担だけでなく金銭的な負担も抑えることができ、多くの事業者が食のECビジネスにチャレンジできる環境をつくりました。

充実した設備だけでなく、設備の使い方など細かいサポートも充実

急速冷却・凍結が可能なブラストチラー、大型スチームコンベクションオーブンなど、「食のECビジネス」に必要な様々な設備を備えてあります。

業務用の厨房設備のため、普段使いなれていない方には、使用方法をレクチャーさせていただいていますので、安心してご利用いただけます。

駅直結の利点を活かし、オムニチャネル展開

和泉多摩川駅に直結している利点を生かし、お客さまとの接点がもてる「オフラインキッチン」や「ポップアップショップ」を設けています。

「オフラインキッチン」は、EC商材を調理して対面販売することができます。試食会を開催して、反応がよかったEC商材にするなど、テストマーケティングの場としてもご利用いただけます。

「ポップアップショップ」は、食品以外の商材の展示販売が可能です。ECサイトで購入する前の実物確認や、その場で購入することもできます。

サービス開発のきっかけ

弊社は、2019年からシェアキッチン「FORT MARKET」の事業を展開していましたが、コロナ禍により、夜の営業に制限がかかったり、来店が少なくなる等、非常に大きな影響を受けました。店舗を構える出店者さんも同様にイートインの機会は減り、打開策として、テイクアウトやデリバリー、EC通販等あらゆる手段を試行錯誤されていました。

近隣の商圏をターゲットにしたテイクアウトやデリバリーは、既存の店舗でも実施することは容易ですが、全国を商圏とするEC通販になると通常の飲食店さんでも「つくる」「保管する」「梱包・発送する」機能を設ける必要があることがわかりました。

そこで、シェアキッチンとして運営している「FORT MARKET」のノウハウを活かし、個人事業主・中小企業のECビジネスの基地として使っていただけるサービスを開発することにしました。

ハンズオンと助成金を活用し、予定通りの開発を進めることができた

弊社を担当いただいたコーディネーターの方には、俯瞰してみていただき、本事業のスケジュールや進捗状況について気にかけていただいたり、資金調達等に関する相談もさせていただきました。また本支援事業ではサービス開発に必要な経費の一部を助成してもらえる支援もあり、とても助かりました。

予想外の出費にも、得意なデザインの経験を活かし楽しみながらコスト削減

お店が駅の真下にあったため、工事を始めたところ、配線や配管が想像以上に複雑ということがわかり、当初の計画よりも多くの費用がかかってしまいました。

なんとか費用を抑えたかったため、過去の経験値を活かし、店舗のデザインなどを自分でデザインしました。特に床の色合いや扉の色、どこに窓をつけるかなどは楽しくやることができました。色々と大変でしたが、費用も抑えることができたことはとても良かったです。

これからのビジョン

もっと食のECビジネスにチャレンジしたい人たちに『FORT MARKET LOGE(フォートマーケット ロジ)』の存在を知ってもらいたいです。そのためには、広告を出したりすることも必要だとは思いますが、出店されるシェフやパティシエと協力して、弊社としても「食のECビジネス」への参入を考えております。

自らが実際に体験し、それを見た人に興味を持ってもらいたいです。もちろんシェアキッチンの運営も続けていきます。

ご支援させていただいたコーディネータより

当社は、幅広い業務展開を行っている中、EC事業者でも活用できるシェアロジックという当初の構想はかなり幅広く大きいものでした。幸い前テナントの撤退が日程的に遅いこともあり、構想をジックリと練る時間がありました。

その間、資金調達でのメインバンクと東京信用保証協会との協議、業務用機器メーカーと連携と支援、保健所、小田急、狛江市等との協議を重ね、他では類をみないグレードの高い設備と店舗が整いました。店舗レイアウトを何回も書き直したり、企画書を頻繁に修正したり大変だったと存じます。

そして、狛江市と大家さんとなる小田急SCディベロップメントと「FORT MARKET LOGE」を利用して狛江市内で創業をめざす人を3者で支援する協定を締結し2022年12月5日のプレスリリースで発表できたことは大きい成果です。反面、後半のスケジュールはタイトでした。

中村社長の行動力には信頼をおけましたので、コーディネーターとしては進捗管理に気を使い、ミーティングをマイルストーンとして有効に設定することを心掛けました。