サービス残業・長時間労働を無くせる勤怠管理システム
~『Smart勤怠管理』~

株式会社社会起業家パートナーズ

会社情報

株式会社社会起業家パートナーズ

2013年創業。起業および経営に関するコンサルティング事業から美容室や訪問美容などの美容事業の運営、労働者支援事業などソーシャル・ビジネスに特化した事業を展開。
2018年2月、美容業としては初の東京ライフ・ワーク・バランス認定企業に選出。
住所:東京都豊島区巣鴨四丁目26-3
URL:http://se-partners.jp/

代表者情報

代表取締役/中村 大作 法政大学大学院経営学修士課程修了。2006年より、ソーシャル・ビジネスを専門に社会起業家への事業推進を展開。2013年、当社を設立し、美容事業「訪問美容と和」「コミュニティサロンと和」、労働支援事業「Smart勤怠管理」などを展開。『ソーシャル・ビジネスの経営学-社会を救う変革と組織-』『迷い続ける25歳の退職届』を出版。

『Smart勤怠管理』のサービスを提供開始

『Smart勤怠管理』は美容事業から派生して、労働者を支援したい思いから生まれた勤怠管理のアプリです。基本利用料は無料で、拡張機能の利用は月額550円で利用できます。

働き方改革関連法の施行により、2019年から時間外労働を月45時間、年間360時間に制限されましたが、まだまだ長時間労働の改善はおろか、法令に基づく残業代さえ未払いという、いわゆるサービス残業が続く労働環境になっています。

本サービスは「残業に特化した勤怠管理システム」なので、企業の残業体質を見直し、長時間労働を改善し、労働生産性が向上できるように企業の働き方改革を支援することも可能です。

GPSの活用により正確な打刻場所と労働時間の管理ができる

『Smart勤怠管理』は、GPS機能を用いて自動で出退勤を打刻するシステムです。利用者が登録した勤務先を起点として、半径200mに進入した際、自身のスマートフォンにインストールしたアプリが作動して、自動で「出勤」の打刻がされます。

また、半径200mから退出した際には自動で「退勤」の打刻がされる仕組みにもなっています。もちろん出張時やテレワーク時などでは手動での打刻も可能です。手動打刻の際は、位置情報を取得できます。会社側は出退勤時の場所の確認をすることができ、ユーザーは出退勤時のルートまで確認することができる仕様にもしました。それにより企業側もユーザー側も正しい位置で打刻されているかを知ることができます。

時間外労働、未払い残業代が一目でわかり、そのまま気軽に専門家に相談ができる

本サービスは自動打刻された出退勤データを客観的にデータで見ることができます。記録された出退勤データに時間外労働があれば、日・週・月・年ごとに一目で残業時間や残業代がわかるように表示が可能です。この記録は有料プランの方であれば、過去5年間の出退勤データを閲覧できます。2020年の労働基準法の改正で、未払い賃金の消滅時効がこれまでの2年から5年に延長されたことから、過去5年分に遡って残業代を請求することができるため5年としています。

また、アプリ内には全国の法律相談窓口に相談できる機能も付加しており、『Smart勤怠管理』で記録した勤怠データをPDFやCSVで送信でき、気軽に相談することも可能になりました。

自身の勤怠管理をすることでワーク・ライフ・バランスにも繋がる

アフターコロナ、ウィズコロナの新しい日常、新しい生活様式になり、おうち時間やテレワークが増えてきています。

テレワークでは仕事とプライベートの境目が分かりにくくなり、オンとオフの切り替えが難しくなっています。その事によりオフィスにいた時よりも残業をしてしまっている可能性があります。

『Smart勤怠管理』を利用することで仕事とプライベートを切り分け、ワーク・ライフ・バランスの底上げをすることが可能になりました。

サービス開発のきっかけ

コロナ禍になり、当社の主力事業である美容事業は国や東京都からの休業要請および休業の協力依頼によって最大で月間売上が50%減少した時期もありました。ウィズコロナを見据えた「新しい日常」として、美容業以外の新規事業で依存度を低くする必要がありました。

当社はもともとベースとなる勤怠管理システムがあったのですが、BtoC向けのものでした。そこで主力事業の美容事業以外にもアプリ収入を得ることができればと思い、BtoB向けのサービスの開発を行うことにしました。開発を決めたのは、単純にアプリ収入だけ得られれば良いという考えだけではありません。2018年2月、美容業界として初の「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」に選出された背景もあり、企業側も本気で働き方改革の推進に取り組んでもらえたらという思いから、法人導入も促進していこうと決めました。

専門家派遣の活用でYouTubeを戦略的に運用できた

『Smart勤怠管理』のベースとなるサービスは既に持っていたため、今回はディスカッションができるパートナーが欲しく、支援を活用しました。新サービス開発なので、誰も善し悪しの判断がつかないため色々な人とディスカッションをしたかったのです。特にペルソナ設定の部分で、「ユーザーはどこにいるのか」「性別」「勤続年数」といった、リアルなユーザー層について話すことができました。

ペルソナの面もですが、今回はYouTubeの専門家も紹介してもらいました。今までYouTube運営をしたことがなかったので、当社とコーディネーターとの3者でディスカッションする機会を多く設けました。「ユーザーの増減」「どの時間帯でよく見られているか」の分析から「サムネイルの決め方」「概要の書き方」など、YouTubeの細かい技術的な支援をしてもらいました。その結果、YouTubeの運用を戦略的にできるようになりました。

ハンズオンの支援からアプリの2次開発の支援、映像制作の支援と、多くの支援をしてもらい、とてもありがたかったです。是非皆さんにも活用してほしいですね。

全国の法律相談窓口に無料で相談が可能に

アプリ上に、全国の法律相談窓口に相談できる機能があり、弁護士や特定社会保険労務士に相談することができます。ここでは相談可能な弁護士の登録が、「非弁提携の禁止及び広告に関する規定等に抵触しないか」「仮に抵触する場合はどのように改めれば抵触しないか」などを事前に東京弁護士会に相談しました。

もちろん勝手に掲載できないので、事前に相談をしました。現在は全国の相談窓口の掲載をしていて、最初の相談を無料で行えます。最近は無料で相談できる専門家も増えてきていて、気軽に相談することも可能になりました。

これからのビジョン

『Smart勤怠管理』は開発を続けてユーザーの利便性を高めて、多くの方に使ってもらいたいです。法人導入の面では、既に導入している企業でも追加で使えるように、既存の勤怠管理システムや給与計算ソフトとの連動を出来るようにしていきたいと考えています。

このアプリでサービス残業や長時間労働が無くなり、企業の成長にも繋がるきっかけになると良いなと思います。そして、アフターコロナ、ウィズコロナの新しい日常、新しい生活様式においても、「おうち時間」の充実によりワーク・ライフ・バランスの底上げをして社会的課題の解決をしていきたい所存です。

また、当社の主力事業である美容事業から出てきた問題意識なので、少しでも美容師が長く勤められるように美容業界の労働環境を整備していきたいと思います。本事業で開発した仕組みは、美容業界以外にも各社のサービス展開や市場規模に好影響を与えられると考えています。