“おいしいって、うれしい”を届ける
~移動販売車『蔵マルシェ』~

東京蔵屋敷.com

会社情報

東京蔵屋敷.com

東京蔵屋敷.comは、「美味しくて、健康的な食事を毎日食べたい」そんな想いに寄り添う新しい流通をつくる食料品店です。
住所:東京都大田区久が原3-36-4
URL:https://shop.tokyo-kurayashiki.com/

代表者情報

代表/石塚 将武 島根県海士町出身。國學院大學神道文化学部で神職資格を取得。卒業後は広告代理店、観光協会での勤務を経て平成27年に独立開業。非常勤で大田区の神社に奉職しつつ、都内の百貨店やスーパーでの催事販売をはじめる。令和3年、大田区久が原に食料品店をオープン。

“おいしいって、うれしい”

『蔵マルシェ』は移動販売車による食料品販売サービスです。“おいしいって、うれしい” そんな感動をもっと多くのお客さまと分かち合いたいと考え、店舗を物流拠点にして、移動販売車によるサービスをはじめました。

仕入旅でつながった独自の仕入ルート

日本各地を旅して、たくさんの出会いの中で感動した食料品を生産者から直接仕入れることにこだわっています。

仕入れの基準は、日々の暮らしの中で、それを食べて”うれしい”気持ちになるか、そして”また食べたい”という気持ちが込み上げてくるかです。

それは、キャッチーなご当地商品やハイスペックな自然食品、究極の美食とは異なるものです。

お客様との繋がりを大切に

当社では公式LINEを活用して多くのお客様と直接チャットでやり取りをしています。お客様が興味・関心を持っていること、疑問に思っていることを参考にしています。

そこからその声に応えることができるような記事や動画コンテンツを制作し、HPやSNSで配信し、商品以外でもお客様の満足度向上に繋げています。

長い年月をかけて培われた認知度と信頼

神主としての経験や人脈を活かし、現在は都内高級住宅街25ヶ所の神社を中心に移動販売の販路を拡大しています。

その土地における神社の認知度と信頼度は絶大で、はじめての販売のときでも、地域の方々にも安心して買い物を楽しんで頂けています。

サービス開発のきっかけ

当社はこれまで百貨店での催事販売をメインで行っていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でその機会が減少してしまいました。

また、催事に出ても試食を禁止せざるをえない状況でした。多くの通行客の方に試食を配り、そのうちの一握りのお客さんに商品を買ってもらうというビジネスモデル自体の見直しが必要だと考えました。それがきっかけで、当社のお客さまが住んでいる住宅街に、移動販売車で商品を届けるサービスを開発しました。

本支援事業を受けて良かった点

今回の支援の担当コーディネーターの方には常に壁打ち相手になって頂きました。マインドマップを用いて状況や思考の整理ができたことはとても助かりました。

また、資金支援の多くはテストマーケティングを行うための広告宣伝費に活用しました。そのおかげで広告費の費用対効果の検証や、販売オペレーションを確立することができました。

苦戦した採用と育成から、効率的な制度の構築ができた

サービス開発を進めていく上で最も苦労したのはスタッフの採用と育成でした。移動販売の販路開拓をしたくても、販売スタッフどころか物流拠点である店舗スタッフの採用もままならない状況で、思い通りのスピード感で事業を進めることができませんでした。

このままではいけないと思い、少ない人員で店舗と移動販売を営業するためのオペレーションの見直しや効率的な研修制度の整備などを工夫しました。

これからのビジョン

今後、『蔵マルシェ』としては都内160箇所の高級住宅街に展開して、合計32万人の公式LINE登録者数を目指していきます。EC化率5%を目処にオンラインショップへの誘導を図り、6,000円以上の購入で送料を無料にすることで、客単価6,000円として、月商約1億円を目指します。

その後も、公式LINEのチャットを通じて、お客様の声に真摯に向き合い、日本中のお客様に日々の暮らしの中で“おいしいって、うれしい”という感動をお届けします。

ご支援させていただいたコーディネータより

東京蔵屋敷.com様は、通常の流通には乗りにくい全国各地の生産者の隠れたこだわりの食材を仕入れ、多くの人々にその魅力を伝えながら販売する仕事をしています。

事業の背景には、創業者である石塚様の故郷、隠岐島への思いや、各地の生産者の方々への尊敬の念があることを感じました。効率ばかりが追い求められがちな社会の中で、各地の小さな生産者と消費者を、両者の心を繋ぐように丁寧に情報発信しながら販売していくという当事業は、持続可能な社会への新たな構造が求められる現代社会のニーズを捉えたものだと思います。

新事業の立ち上げは計画どおりには進まず、様々な困難があったと思いますが、諦めずに目標達成していただけたことは本当に嬉しく感じています。創業期の一年四ヶ月を伴走させていただき、こちらもハラハラドキドキしながらの日々でしたが、日本の食の流通を変えていく事業者として、ますます発展していかれることを心より応援しております。